60年間で社会保障システムを確立  
 

 

国民の健康に関わる医療と衛生の保障が各世帯の幸福に与える影響は大きい。

中国は大きく立ち後れていた状況から、伝染病や寄生虫病、地方病などを迅速かつ有効的に抑え、都市や農村に医療衛生サービス機関や施設を普及させてきた。

世界保健機関(WHO)がその国の国民の健康状況を測る3つの基準があるが、中国人の平均寿命は新中国成立当初の35歳から現在では73歳に高まり、世界の平均水準を大きく上回った。妊婦の死亡率は10万人に1500人から34.2人に、乳幼児の死亡率も200‰から14.9‰に下がり、いずれも発展途上国の中では高い水準にある。

1951年2月、新中国の社会保険制度が正式に確立され、労働者は初めて生老病死・けが・身体障害の際の保険に加入できるようになった。社会主義市場経済制度の建設に伴い、当時の「計画経済」時の丸抱えの社会保険は過渡期を経て多面的な社会保険制度へと移行していった。今日では、社会救助・社会福利・優遇配置・住宅保障・慈善事業を含む社会保障ネットワークが形づくられている。

統計によると、08年末の時点で都市部基本年金保険の加入者は2億1900万人にのぼり、全国31の行政区でいずれも農村の最低生活保障制度が確立された。中央政府は今年、新型農村年金保険制度の創設を決定し、60歳以上の農民は特別年金を受けられるようになる。この制度は年内に全国10%の県で試行され、2020年までに全国で推進される計画だ。

 

「人民網日本語版」2009年9月10日

 

 

 
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