(社)日中友好協会会長 加藤紘一
新中国成立60周年の国慶節に対し、日中友好協会会長の加藤紘一氏は人民中国インターネット版を通じて、祝賀の意を表した。
60年の歩みふまえ 更なる発展を
中華人民共和国建国60周年を心よりお祝いを申し上げます。
「還暦」にあたりますので、個人でしたら子や孫に囲まれて祝福を受けながら、来し方を振り返り、いい人生だっただろうか、まだまだやり残し仕事がある、がんばらなければ...と様々に思いをめぐらす大きな節目です。
40年前の初訪中時、解放後に何がいちばん変わったのかをうかがいますと、中国の人々は、「食べるものがある、着る服がある、住む家がある」と、政治の任務が基本的に完遂された社会に住む充足感を異口同音に語ってくれたものでした。
解放から改革・開放へ。経済建設が力強く推し進められてからの中国の発展には目を見張るものがあります。その勢いは今日、日本を、やがては米国をも追い越さんばかりですが、古来学問を重んじる伝統が活かされ、指導者の発言には自省と省察を踏まえた確かな自信が感じられます。
豊かになるにつれて価値観が多元化する中で、中国の人々の旺盛なエネルギーがどのような形の成果をもたらすのか、壮大な歴史的実験を私たちは目のあたりにしています。重ねて建国60周年をことほぐとともに、更なる発展を期待してやみません。
人民中国インターネット版 2009年10月7日
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