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平壩天台山伍龍寺(写真・蘇瀛) |
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伍龍寺は、貴州安順平壩県内の天台山頂にあり、天龍古鎮から3キロ、それは山頂にある空中の石構建築の代表作であり、中国の重点文物保護単位である。
天台山は高さ60メートル、孤立した峰であり、三面はすべて断崖絶壁である。古木の根が断崖を這い、その北面にだけ、石段がとぐろをまいたように山頂に続き、そこに伍龍寺がある。
伍龍寺の創建は1590年であり、今日まで、400年の歴史を誇る。建造者は、天台山の地形条件を十分にいかし、山の勢いにより、寺廟の外壁には切り出した石塊を使い、山と石が渾然一体となり、空間の組み合わせは絶妙である。寺には、40余りの僧坊、主殿、仏堂、禅房のすべてがそろう。限りのある空間のなか、建造者は30平方メートル余りの空き地に、望月台を建てている。台に登り、遠くを眺めれば、すべての山が小さく感じられるほど、圧倒的なスケールである。
伍龍寺は、仏教と道教が合わされ、宗教上の役割だけでなく、軍事的な防御の効能も持ち、半軍半教の砦のような古刹である。山上には、崖に刻まれた石刻、山の中腹や背後には、米搗き小屋や、住居の礎、砦の壁などが残り、これらは明末から清初にかけての遺物である。
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