呂倩さん(留学生)  
 

文・岡田紘幸 写真・和田英士

09年4月から日本の愛知県にある大学へ1年間、交換留学をしている上海人留学生の呂さん。日本の日中交流活動の話や、地元・上海で開催される万博への期待を聞いた。

●万博に関して、上海や日本の周囲の人々の反応はいかがですか?

上海の同級生の友達は、みんな興味持っていますよ。万博開催中のボランティアにも応募しています。日本人の上海万博自体への反応は、私が入っている団体のメンバーやイベントの手伝いで出会う人は興味を持っていますが、あまり盛り上がっていないですね。2005年に万博が開催された場所なので、これからに期待したいです。

講演イベントの受付係を行う呂さん、愛知県名古屋市にある研修室前で

●日本に来て感じたこと、万博への思いはありますか?

日本へ来る前、実はあまり日本のことが好きではなかったのです。今は留学生活を通じて、いろいろ体験しているうちに、日本が好きになってきました。特に日本人の、環境への気配りと心のゆとり作りに力を入れている姿は感心しました。将来、チャンスがあれば日本で暮らしたいと思います。

来年の万博は、中国と世界がより近く、つながっていくよいチャンスとはいえ、やはり私が日本で感じたことも大事にしてほしいです。交通面や空気の問題など、中国の「環境」作りの大切さを忘れないで、地元・上海の大きなイベントを盛大に開催してもらえたらと思います。

●万博の元開催地・愛知から、来年の上海になにかつながるといいですね。

愛知の万博は、当時高校生の私は行ったことありません。友達の上海人は、学校で選抜されてゲストとして招かれました。話は少しだけ聞いています。印象的な話では、万博会場へ行く時に利用されるリニアモーターカーが、住宅地を通り過ぎていく際、ガラス窓が自動的に“完全に見えない窓”に切り替わるそうです。大きなイベントを開催しながら、住民たちのプライバシーにも配慮しているのは、素晴らしいと思いました。

●万博開催期間には、なにか期待や計画はありますか?

上海生まれ、上海育ちの上海人として、絶対に上海万博は、史上最高の万博になってほしいと思っています。今回の万博を通じて、世界中の人々に、中国の奥深い文化にふれてもらい、また、上海その街自体の素晴らしさも世界中に発信してほしいと思います。私も上海の友人同様、1人のボランティアとして手伝いできればと考えています。将来の夢は通訳になること。できれば、中国と日本の架け橋になって、お互いの素晴らしい文化をわかってもらいたいですね。

プロフィール

上海市出身。

上海師範大学に進学後、2年生後期より日本へ交換留学。09年4月から1年間、愛知県の椙山女学園大学人間関係学科留学生別科に在学している。2010年1月末には全課程を終え、上海へ帰国予定。学業に専念する中、学生を始めとした中国と日本の若者の架け橋になる団体「日中国際親善協会 中部支部(チャイナル!日本)」に所属。イベントや交流会の手伝いを行っている。HPは作成中。詳しくはhttp://ameblo.jp/chinal/

 

人民中国インターネット版 2009年11月30日

 

 
 
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