内モンゴルの経済成長のポイントとなる風力発電産業

文・写真 王丹丹

西部大開発プロジェクトの実施以来、内蒙古自治区の風力エネルギー産業は、急速に発展している。

6、70メートルもある「大きな風車」は、内蒙古観光の新名所であり、草原に独特の魅力を添える。

統計によれば、内蒙古自治区の風力エネルギー量は14.6億ワットに達し、約全国の半分を占める。西部大開発プロジェクト以来、内蒙古自治区は、風力エネルギーの開発を強化し、それは急速な発展をみせている。2005年、当地の風力発電機の容量は、わずか17万ワットであったが、2009年10月末には、総容量は、500万ワットを突破している。

当地の責任者の紹介によれば、この3年来、内蒙古では、風力エネルギー開発に毎年150億元前後が投資され、風力エネルギーの急速な発展は、経済的発展をもたらし、地方財政収入は、毎年4億元にのぼり、3000人の就業を生み出している。現在、風力発電業は、内蒙古の新しい経済発展項目となっている。

金風科技股份有限公司は国内において初の自力開発した風力発電機のメーカーであり、2006年4月に内蒙古のパオトウに生産基地を設け、その年間生産能力は、300台、1.5兆ワット風力発電機である。

王衛平工場長(左から一人目)は風力発電の前途にゆるぎない自信を持つ。

風力発電は、環境保全的なエネルギーであり、試算によると、風力エネルギーの1億キロワットアワーは、燃料エネルギーに比べ、9.15万トンの二酸化炭素と658トンの二酸化イオウの排出を減らし、環境保護に著しい効果をあげる。内蒙古の風力エネルギーの発展は、地区に経済成長をもたらすと同時に、国家の「節エネルギー、減二酸化炭素」方針に大きな意義を持つ。

 

人民中国インターネット版 2009年12月3日

 


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