文・写真=王浩
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巴飄村の一角 |
2009年12月末、私たち西部大開発10周年取材団は、雲南省の景洪市基諾山ジノー族郷巴飄村に到着した。この地は、中国のジノー族の集まる場所である。ジノー族は、中国の56の民族の一つであり、人口が比較的少ない22の民族の一つであり、総人口は2万人余りである。
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太陽エネルギーを利用した湯沸かし器が家々に備えられている |
耕地から戻った農民 |
巴飄村に入ると、一列一列に並ぶ暗灰色で木造のジノー族の建築様式の住居が目の前に見え、ここが巴飄村の新村である。当地の責任者の紹介によると、巴飄村にはおよそ50戸余りがおり、以前は、基諾山の上に分散して暮らしていた。2002年に大型の暴風雨により山崩れが発生し、多くの家屋が破壊された。村民の安全を守り、同時に生活条件を改善するため、政府は資金を投入し、村全体が現在の場所に引っ越した。村民の生活習慣を尊重し、全村の建築様式は、ジノー族の伝統風格を残し、ゆえに村は独特のジノー村になっている。
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村の中央にはバスケットボール場もある |
織物をする女性 |
基諾山ジノーヌォ族郷郷長の李永紅さんによれば、改革・開放、特に西部大開発の10年来、ジノー族の庶民の暮らしには巨大な変化が起きている。20世紀80年代初期には、郷の農民の純収入は、わずか100元、全郷40の村全部に電気、道路がなく、雲南省の典型的な貧困地区だった。現在、西部大開発の推進により、全村に道路、電気、テレビラジオ放送など、インフラが整備され、全郷は一新されている。農民たちは、ゴム、茶葉、砂仁(シュクシャの種子、薬用植物)の経済作物を栽培し、収入は上昇し、生活条件は改善されている。2008年、全郷のゴム栽培面積は18ムー(6.667アール)から10万ムーとなり、茶葉の栽培面積は、4769ムーから、2万5000ムーと増加しており、全村の平均収入はすでに2388元となっている。トラクター、バイク、テレビなどの生活用品はすでに村人の生活のなかにある。現在、ジノー族の人々は、すでに現代化された生活を送っている。
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右の子供の帽子の飾りは太陽の図案である |
ジノー族の姉妹、服装はジノー族の伝統衣装である |
人民中国インターネット版 2010年1月13日
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