4つの国家級地域計画が発表へ

 

地域振興計画が再び資本市場を盛り上げている。WINDデータによると、この2週間に地域振興計画情報の刺激を受け、チベット自治区、新疆ウイグル自治区、四川省、重慶市関連の株価が、全地域の銘柄の中でも顕著に上昇している。そのうちチベット関連株のこの2週間の累計上げ幅は12.57%だ。

今後、上述の4つの地域では、国家級地域振興計画が打ち出される可能性があるとアナリストは話すが、国家発展改革委員会(発改委)の杜鷹副主任は昨年末、次の段階の地域経済活動の一大構想は、地域の開発や開放を中心にし、引き続き重点地域の地区計画と政策文書を制定して、地域の開発余地の形態を更に系統化し整えていくと語っている。

チベット 好調な経済発展の勢い

中国共産党中央政治局は8日に会議を開き、新しい情勢下のチベットの飛躍的発展と長期的な安定について討議を行った。市場ではチベット地域振興計画がまもなく出されるとの観測で、チベット関連株が好調な伸びを示している。

チベット自治区発改委の馬菁林副巡視員は11日に「昨年以来、チベット自治区全体の経済発展は良好な勢いで、地域の総生産額は437億元に達した。また経済成長率は12.1%と、前年に比べて2ポイント加速。その他にも産業構造は明らかに改善し、第2次産業の増加額の地域生産総額に占める割合は初めて30%を上回り、観光業の急速な成長で、受け入れた国内外観光客は延べ550万人を超え、同比2.47倍だった」と説明した。

新疆 資源の優位性を十分に発揮

新疆地域経済発展計画の登場を期待する声も市場では強く、新疆関連株も同じように強い勢いだ。この2週間の新疆関連株の平均株価の上げ幅は7.19%だった。

申万研究所の桂浩明氏は「今のところ関係方面は正式に新疆経済の発展優遇政策を打ち出しておらず、この地域の全体発展計画が承認されるとも伝えられていないが、新疆は突出した戦略的地位と巨大な経済発展という将来性があり、新疆地域経済発展に関する新しい政策や措置はかならず打ち出されるとみんな考えている」と話す。

重慶 「両江新区」の設置を検討

重慶市の政府サイトは、国家発改委はすでに『重慶「両江新区」全体計画案』の修正を終え、国務院への送付を準備していると発表した。

国務院は昨年の2月5日、『重慶の都市部と農村部の改革発展推進に関する若干の意見』 (国発第3号文書)を発表し、「両江新区」の設置について真剣に研究することを打ち出した。これは中国内陸部最初の保税港区だ。

「両江新区」は、重慶の北部新区と両路寸灘保税港区に位置する。北部新区には内陸部の開放型経済モデル地区を建設し、ハイテク産業の研究や開発、製造、近代的サービス業の集中地区に、両路寸灘保税港区の機能と税収政策については、洋山保税港区の関連規定を適用する。

アナリストはこう指摘する。「政策プランでは、重慶は『両江新区』に大きな政策支援を期待しており、上海の浦東新区や天津の浜海新区と同じように、国の関連優遇政策を享受し、土地、金融、財政、税収、投資、対外貿易、産業発展、科学技術革新、管理体制などの分野では率先して実施できる権利が与えられ、いくつかの重要で進展性のある改革の実施を試行する許可と支持を望んでいる」

成渝 地域協力が深化

四川省の魏宏常務副省長は昨年12月16日に行われた、西部大開発戦略実施10周年四川省建設の成果に関する記者会見で、成渝経済地区の発展計画は来年中には必ず出されると述べた。

国家発改委は去年12月の初めに、『成渝経済区地域計画』は策定中で、成渝経済区の機能の位置付けや全体の配置、発展目標が明確になっており、成渝経済地区の一体化発展を促進する政策措施も示され、地域協力がより深い段階で広い分野に発展することを推進すると明らかにしている。

国家発改委地域経済局の陳宣慶副局長は去年末にこう示している。「今後の一時期、成渝経済区建設の加速化は、省や市自身の発展にとって必要であり、国の改革の深化や長期的発展の要求として非常に重要な戦略的意義を持つ。成渝経済区の建設が成功するためには、高い地点から出発し、高い質の『成渝経済区地域計画』を制定し、発展の全体的要求を明確にしなければならない。そして科学的かつ合理的な空間構造の配置を行い、都市部と農村部の共同発展を突破口にして、作業の重点を見つけ、一体化した発展を促進が必要だ」

 

「チャイナネット」 2010年1月15日

 

 


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