上海万博が上海と香港の協力・発展のチャンスに  
 

 

「国際貿易センター――協力・発展の新チャンス」をテーマとした第5回上海・香港大都市発展シンポジウムが19日、上海で開かれた。上海と香港の関係幹部、企業家、専門家、学者350人余りが出席し、両地域の協力の成果と見通しについて研究し、上海万博がもたらすチャンスをつかみ、両地域の協力発展を推し進めることが指摘された。

上海市委員会常務委員、統一戦線工作部長、上海市海外懇親会会長の楊暁渡氏は挨拶で、「上海は2010年、『成功、素晴らしい、忘れがたい』万博の開催に力を入れ、各方面の人々がこのプラットフォームで発展のチャンスを見つけられるよう努めていく。私たちはチャンスをつかみ、協力・ウィンウィン、共同発展を目指す」と語った。

上海香港経済発展協会の周亦卿会長は、「上海は国際経済、金融、貿易、水上運輸センターの建設ペースを速め、香港も都市の発展環境の改善や総合的な発展能力の向上に向け前進しており、上海と香港の経済協力の発展はかつてないチャンスに恵まれている」と指摘する。

商務部台港澳(台湾・香港・澳門)司の孫彤副司長は次のように見ている。上海と香港は万博をチャンスとし、引き続き『中国本土と香港の経済・貿易緊密化協定』をきずなとし、本土と香港の経済・貿易協力を強化し、本土の香港への開放を拡大すべきである。また、「一国」という優位を利用し本土と香港の重点産業の協調的発展を推し進め、「二制度」を利用し本土と香港の企業による国際市場の共同開拓を奨励すべきである。

香港貿易発展局華東・華中地区の鐘永喜・首席代表は、上海万博により上海と香港の協力は深まり、万博後の両地域の経済・貿易協力もより深まるとの見方を示している。また、ともに経済モデルの転換を迫られている上海と香港は金融業、近代サービス業、公共管理などの面での協力を強化し、文化クリエイティブ産業の市場化、資本化、産業化、国際化を共同で進め、上海ないしは長江デルタの企業の香港進出を奨励すべきだとしている。

上海市政治協商会議の副主席で上海市工商連合会主席の王新奎氏、復旦大学世界経済研究所の華民所長などは、同シンポジウムで「上海の国際貿易センター建設」をテーマとした演説を行った。また、香港、上海、江蘇、浙江などの関係指導者、商工会責任者は協力のチャンス、存在している問題、解決に関する提案や発展ビジョンについて深く交流した。

上海市海外懇親会と上海香港経済発展協会が共同で主催する「上海・香港大都市発展シンポジウム」は、2000年から2年に1回上海で開かれている。

 

「チャイナネット」 2010年1月25日

 

 

 
 
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