600平方メートルの河北館は5つの建物からなり、3つのメイン展示館と2つの付属館に分かれる。外側はガラスのカーテンウォールで覆われる。「夜明け」「京畿の神韻」「希望の家」という3つの展示ゾーンには、首都北京との緊密なつながりと河北省独自の魅力が展示される。
古い文明と現代文明を結合
足下の成語に導かれて「夜明け」ゾーンに入ると、河北省と北京市との歴史的な根源が紹介されているほか、インタラクティブエリアも設置されている。続いては「京畿の神韻」ゾーン。天井や床のインタラクティブ装置によって、来館者を未知の世界へ誘う。外の通路を歩くと、都市の大通りを散歩しているような感覚になる。「希望の家」ゾーンは映像によって、人々のあこがれの未来を展示する。
同館の設計業者は、「虚と実、リアルとバーチャルを組み合わせた手段で、河北省の古い文明と現代文明の結合を紹介する」としている。上記3つの展示ゾーン以外にも、万博開幕後は、目玉となるサプライズを考えているという。
ゲームが豊富なバーチャル河北館
世界中どこででもインターネットを通じて上海万博を楽しむことができる「オンライン万博」の中でも河北館を体験することができる。
マウスをクリックしてバーチャル河北館の中に入ると、リアルな河北館がそのままに再現されていて、外観や館内の様子がよく分かる。その中に身を置いて、全方位から展示物を観賞することができ、バーチャルガイドによる展示物の詳しい説明もある。
省内の各市が平等に上海万博に参加できるようにと、サイト内には各市が十分にその魅力を発揮することができるエリアが設けられている。また、サイト閲覧者が「私と河北」などのテーマをめぐって自分の意見や提案を発表できるインタラクティブエリアもある。
河北省の経済発展や風土人情といった要素を融合させた体験ゲームも多種あり、万博開幕後は、180のゲームがアップされる予定だ。ゲームは大きく3つの種類に分かれる。一つは、自分の考えで都市計画建設を行うもの。計画の合理性によってポイントが増減する。もう一つは、河北省の住民になって、河北省の環境を破壊する怪獣と戦い、それらを打ち破って、調和のとれた発展を推進するもの。そしてもう一つは、自分でつくった気球に乗って河北省の上空を飛行し、その風土人情を理解するもの。
このほか、河北省の経済状況や投資環境を紹介し、河北省への投資を考える企業に対するさまざまなサービスも提供する。
「チャイナネット」 2010年3月12日
|