「中国紅」で彩られる「中国館」  
 

中国館

2009年6月22日夜、「東方の冠」をテーマとした「中国館」がライトアップされ、万博会場でもっとも美しい姿を現した。中国館は、主催国のパビリオンとして世界中の関心を集めると同時に、今や上海万博のシンボル的な存在になっている。

上海万博のパビリオンの中で最大の体積を誇る中国館は、巨大な鉄筋コンクリートの柱4本が、上部の正方型の「斗拱」を支える構造となっている。台座の柱と柱の間の距離は70メートル、屋上の一辺の長さは140メートルで、上部は台座部分の2倍となる。下が小さく上が大きいデザインは、見るものに強い視覚的なインパクトを与える。

中国館の主な色調は「中国紅」である。しかし以前は、「中国紅」とはコンセプトを指すものであった。それではいったいどんな色彩を「中国紅」と呼ぶのだろうか。またどんな材料が、このコンセプトをいちばん相応しく表わせるのだろうか。  考

証を重ねた結果、専門家は七種類の異なる赤色を中国館の色調として採用することに決定した。そのうちの四種類を外壁の色とした。さらに、城壁の質感を表現するために、光沢のないアルミ板を用いて、ようやく現在のような効果を引き出すことに成功した、という。

 

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