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指先のオシャレを美甲師

和泉日実子 王焱=文・写真

金基賢さん(前列左から3人目)、王麗娜さん(前列左から4人目)とネイルスクールの生徒さん。最近、週末にレッスンを受けにくるホワイトカラーの女性が増えたそうだ

近年、伝統的な美容法は、美を追求する中国の女性たちを満足させるものではなくなってしまった。それに代わって、気軽に楽しめる爪先のおしゃれ「ネイルアート」は現在「第2の顔」となり、重要なファッションアイテムとして普及しつつある。

「愛露蜜」は、北京で高層ビルが立ち並ぶCBDエリアのLG大廈にあるネイルサロンだ。オーナーの金基賢さんは、日本へ留学しているときにネイルアートに興味を持ち、その後日本で本格的にネイルアートの勉強を始めた。この業界に入ってすでに十数年のキャリアを持つ。2006年11月に、ここに店を開いた。

「ネイルアートは手足の爪に施す装飾のことで、お客様の希望、手や爪の形、皮膚、服装によってデザインを決めていきます。手を消毒した後、爪と爪周りのケアを行い、爪に色を載せるのですが、普通の人が想像するより、高度な技術と経験が必要なんですよ」

「愛露蜜」に在籍する美甲師(ネイリスト)はオープン当初、5人だったが、現在はパートタイムも含め全部で10~11人と倍になった。みな20代の女性で、労働・社会保障部認定の「上級美甲師」の資格を持っており、収入は1500元から1万元までとさまざまだ。

「現在の来店者数は、オープン時と比べ3~4倍に増えました。ネイリストも増員しましたが、予約でいっぱいになることもあります」

金さんによれば、数年前から、中国の女性はネイルアートに対する意識に変化が現れているという。以前は発色や模様が美しいかどうかだけであったが、最近はマニキュア液などの質にこだわったり、ネイルケアを重要視する人が増えてきたそうだ。

「愛露蜜」のネイルスクールで、学生を指導する金基賢先生(右) 「愛露蜜」の客層は、外資企業に勤めるOLがほとんど。 1回の来店につき平均消費は240元程度という

ネイリストの王麗娜さんは金さんの自慢の弟子の一人だ。彼女は2004年にハルビンのある美容学校で半月間ネイルアートについて学んだ後、北京のネイルサロンで仕事をしていた。

「その頃、お客様の技術に対する要望が徐々に高くなっていることに気づき、以前の短期講座で学んだ技術だけでは物足りなさを感じていました」

もっと自分の技術を磨きたいと思っていた王さんは、2年ほど前に、金さんのネイルスクールの門を叩いた。

「最初のレッスンで金先生のデモンストレーションを見て、目から鱗が落ちました」

王さんは4ヵ月をかけて基礎から勉強し直し、卒業後、ネイリスト兼インストラクターとして「愛露蜜」に採用された。

王さんは言う。

「お客様を満足させるネイルアートができたとき、また自分が指導した生徒が独立してお店を開いたことを聞くと、充足感や達成感を感じ、とても幸せな気分になります。今後も引き続きネイルの最新技術を学んでいきたいです」

現在、北京には大小数百ものネイルサロンがある。中国のネイルアート市場は急速に成長・拡大しており、2、3年後には日本や韓国に肩を並べる勢いだと金さんは見ている。競争は日々厳しくなっているが、ネイル業界の将来は明るいようだ。

 

人民中国インターネット版 2010年4月26日

 

 

 

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