王宝軍=文
上海万博には、1900年のパリ万博に出展された彫刻家・ロダンの作品、ベルリン国立モンゴメリ博物館秘蔵のライオンの装飾煉瓦壁 、第1回万博のオープニングに公開された油絵、ダ・ビンチの手稿、レンブラントの油絵、ピカソの『ゲルニカ』のスケッチ手稿、敦煌石窟の仏経や彫刻、清代の名画『姑蘇繁華図』、香港復帰祝賀パーティーで演奏に使用された「曾侯乙編鐘」のレプリカなどをはじめ、なんと330点もの文物秘宝が世界中から集まる。
古代エジプト王・シェションク2世の黄金マスク
エジプト博物館が出展する古代エジプトの文化財は計8点。どれも2500年以上の歴史がある。その中でもっとも古いものは、アアケベル1世の黄金ネックレスで、今から3500年前のもの。1859年の出土当時、破損していたネックレスの紐は、完全に復元された。主催者側は文物の安全を期して総額6600万ドルの保険をかけ、ドイツから専門の技師を招いて梱包した。万博終了まで展示される。
ダ・ビンチの手稿
上海万博でダ・ビンチの手稿を見られることは、アートファンにとって最高の幸せだろう。1994年に、マイクロソフト社のビル・ゲイツ会長がダ・ビンチの「レスター手稿」を3080万ドルの大金を投じて購入したニュースはまだ記憶に新しいが、上海万博では事前予約さえすれば、ダ・ビンチの手稿をこの目で見ることができる。もちろんゲイツ氏が購入した「レスター手稿」ではないが。
レンブラントの油絵
もっとも高価な油絵とされるレンブラントの油絵も、上海万博にやってくる。
油絵は1658年に描かれた『手を腰に置く男性の肖像』。かつて最高販売価格を誇った『62歳の婦人の肖像』(2000年12月、1980万ポンド)の記録を塗り替える高額で落札された逸品である。
デンマークの有名な彫像「人魚姫の像」
作家・詩人であったアンデルセンの童話をモチーフにした「人魚姫の像」が、4月25日、上海万博デンマーク館のオープニングで初公開された。「人魚姫の像」は1913年に誕生以来96年を経て、初めて故郷のコペンハーゲンを離れて海外に出る。「人魚姫の像」は半年間、万博会場に展示された後、11月末に故郷へ戻る。
この「人魚姫の像」はデンマークの彫刻家エドワード・エリクセンが、アンデルセンの童話『人魚姫』をモチーフにつくったブロンズ像で、高さ約1.5メートル、台座直径が1.8メートル。コペンハーゲンのチャーチル公園に設置され、デンマークのシンボルとなった。2009年3月12日、コペンハーゲン市議会の投票で「人魚姫の像」の上海行きが採択され、上海でお目見えすることになった。
人民中国インターネット版 2010年5月17日
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