何晶=文
上海万博は間違いなく名実ともにそなわったグルメ天国。特に代表的な中華料理を望むなら、万博会場を訪れるのは正しい選択だ。八大中華料理と34の省・直轄市・自治区の代表的な美食がそろい、あなたの来店を心待ちにしている。
さあ、記者といっしょに、会場内の中華美食を発掘にしでかけよう。
第一施設 万博軸 仙踪林、一茶一坐、王宝和、俏江南、代官山など
路線 万博軸ビジネスセンター
1人あたり価格:ディナー150元、ファーストフード30~100元
ピーク時間 11:30—14:00
多くの観光客は万博会場の上南路六号ゲートから入る。この入り口は万博軸の正面にあたり、雄大な赤い中国館も目の前にある。
もし、来場者が長時間綿密に中国館を見学する場合、このエリアでもディナーとファーストフードを楽しむことができる。
万博軸一階にある「俏江南」は中国館のかたわらに設けられた江南料理のレストラン。おいしい食事とともに中国館を鑑賞できる。「俏江南」の装飾も赤色を基調とし、玄関には巨大な京劇の隈取りが描かれている。
第二施設 美食広場 Bゾーン
路線 会場内の万博大道(大通り)にある美食広場(グルメプラザ)駅
万博軸西に位置し、テーマ館と万博センターの中間。
東の入り口から入り、右側に「世界風味」といった、一列に並んだ飲食店を見ながら進むと、建物の上にかけられている「南翔饅頭」という看板が見える。さらに先へ進むと、そこには中華美食が集中している。
第三施設 Cゾーンは各国の美食の大集合
路線 万博大通りのヨーロッパエリア駅と万博大通り川渡り線
Cゾーンは外国館が立ち並ぶエリアであり、海外の特色ある味を楽しめる。しかし、ここでも中華料理のディナーとファーストフードの店を客は選択できる。たとえば「鴨王」「老娘舅」「滄浪亭」など。
第四施設 浦西エリアでは軽食を提供
浦西エリアは2つのゾーンしかなく、来場者が比較的に少ないので、浦西エリアにある中華料理はファーストフードが中心。中華料理のレストランは海鮮鍋類の「吾米粥」「老豊閣珍品軒」「小南国」。ファーストフードは大衆向け「麗華快餐」「真功夫」「五芳斎」「永和豆浆」などがある。
中華料理の老舗 八大中華料理が集合
八大中華料理の代表レストランからなる中華料理の老舗は二つの部分に分かれて広場の両側に、白い建造物の1階にあるが、1軒1軒もそれぞれ地方色豊かな装飾がほどこされている。「得月楼」の蘇州庭園式の外観、「同慶楼」の「馬頭牆」と呼ばれる切妻壁、「潮府」ではさらに茶道の実演も・・・・・・。食事を楽しみながら、それぞれの料理が代表する特色ある地方文化を詳しく知ることができ、まさに一石二鳥。
特筆に価するのは、料理の本来の風味をそのまま再現するために、八軒の老舗は、コックと従業員ほぼ全員がみな現地から派遣され、事前にさまざまな訓練を経ていることだ。
中華美食街 各省の美食が一堂に
中華美食街はグルメプラザ最西端に位置し、灰色の台形の二階建てである。各省と市の33軒の店が建物内に一列に並んでいる。特色があり、価格の安い美食を味わうために足を運ぶ来場者が多い。
1階の東側はイスラム料理エリア。新疆のおいしい料理と蘭州の牛肉ラーメンなどが味わえる。1階西側と2階の全域は各地の味を手軽に楽しめるコーナーになっている。さまざまな味がそれぞれひとつのカウンターを占めている。5種類の料理から客に選ばせ、ほとんどはセットメニュー形式になっている。価格は30~40元前後。たとえば、マカオ(澳門)風味のポルトガル茶館「葡京茶餐」には5種類の定食があり、価格は28~35元。「五芳斎」が提供する4種類の粽および定食の価格は6~11元でとても格安である。
さらに「全聚德」の北京ダックがカウンターの一角を占めていて、すべて来場者に気軽に味わってもらえるように50元程度の定食で提供される。
Tips
・ 万博会場内のレストランはすべて衛生的な環境保護を実行している。「中華美食街」では使い捨て容器は用いず、来場者が食事を終えると従業員が片付ける。
・ 食事時間のピーク時には列ができることもあるが、あせらず、待てばいっそうおいしいものが食べられると観念して楽しく待とう。
・ レストランと美食街内はどこも独立したトイレが設置されており、来場者にはとても便利だ。
・ 「中華美食街」はチャージ式カードで支払いをする。食事後はカードの残金を換金する手続きを忘れないように。
人民中国インターネット版 2010年5月25日
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