山西館 時代を切り拓く精神で  
 

 

太原市の現状と展望

山西の古代文明を代表する青銅器「胡傅温酒」
山西省の省都である都太原市は2500年以上の悠久の歴史を有する中国の古い都市であり、歴史に育まれた多くの名所旧跡を残している。現在、太原は「中国東部の需要を引き受け、西部を切り拓くための中心都市であり、山水と園林に恵まれた住みよい都市、国内でも重要な新材料と先進的な製造業の基地、世界に影響を及ぼす中国の歴史文化を代表する都」という目標に向かって邁進している。

歴史と文化の「古城」

太原は汾河に臨み、三方を山に囲まれ、古代より「龍城宝地」との誉れがある。文化の香り高い歴史名城であり、建城からすでに2500年余りになる。美しい自然の景観と多くの歴史的文化財に満たされている。

太原は豊かな歴史文化の遺産を擁している。国家級の重要保護文化財は13カ所、省級の重要保護文化財は32カ所を数え、有名な「晋祠」園林は中国古代文化の輝ける真珠と称される。明代創建の「永祚寺」の「凌霄双塔」は中国のツインタワーの中でも傑出した代表だ。また「龍山石窟」は中国最大の道教石窟として名を馳せている。北斉の時代に造られ、元末明初に破壊された「蒙山大仏」はバーミヤンの大仏と美しさを競うほどだった。これ以外にも隋末唐初に造られた名刹「崇善寺」と民族色ゆたかな道教寺院「純陽宮」「多福寺」などの文化古跡がある。

重要な工業基地

太原は中国の重要な工業基地の一つである。第一期五カ年計画の時期、太原は北京、天津と並ぶ華北地域の「工業の要衝」だった。二十世紀末、国家の一連のマクロコントロール政策と全省の新型エネルギー工業基地建設の政策が実施され、太原はステンレス鋼の生産基地、新型設備製造基地、アルミニウム・マグネシウム合金加工製造基地という「三大生産基地」を中心に産業の転換と発展をすすめ、その勢いは今も衰えをみせない。

建設から五十年余りがたち、太原はすでにエネルギー、冶金、機械、化学工業を柱にし、紡績、軽工業、医薬、電子、食品、建材、精密計器などの各分野を擁する工業体系をつくりあげた。加えて、科学研究機関と大学が集中し、商業と物資の供給が充実して、経済は高速、調和、健全な発展を見せている。

「国家園林都市」

2001年末、太原は園林都市の創建を提起した。八年間に、政府が投資した累計は40億元余、市の緑化率、緑地率、一人あたりの公共緑地の指標はそれぞれ35.79%、30.98%、9.09平米になり、国家の標準をクリアし、さらに上回っている。774本の縦横に交錯する街路樹とグリーンベルトの大通り、132カ所の公園緑地、都市の周りを囲む緑色の「障壁」・・・・・・、太原城は今、さらに美しい姿に変わろうとしている。

2010年2月9日、中華人民共和国の住宅・都市農村建設部は『2009年国家・園林都市、県政府・鎮政府所在地園林都市の命名に関する通知』を公布したが、山西省太原市は「国家園林都市」の称号を授与された。太原は国家園林都市の創建を新しい起点に、市民生活の環境をますます良くして、緑をいっそう増やすよう努めている。

 

人民中国インターネット版 2010年6月2日

 

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