「万博おばあちゃん」上海で過ごす端午節  
 

 

中国人から「万博おばあちゃん」として親しまれている山田外美代さん一家が16日、上海上南公共バス785番線を訪れ、バス会社スタッフらと粽を包み、共に端午節を祝った。

 「万博おばあちゃん」と公共バススタッフとの縁とは?上南公共バス785番線の運転手を務める虞福康さんは、山田さんが上海万博に通うために昨年末に浦東にアパートを借りて住んでいることをテレビで知ったからだと振り返る。万博開幕後、山田さんは毎日アパートからバスを利用、環境に配慮した山田さんの行動に感銘を受けたという。毎日朝一番に乗る乗客の中の、白髪で笑みを絶やさず、足取りの軽い日本のおばあちゃん。虞さんは初めてテレビで見た時のことを忘れなかった。

 虞さんはその後「万博おばあちゃん」と友達になることになる。「万博おばあちゃん」は記者に、上海の公共バスの運転手はとても親切で熱心で、運転は安全でスムーズだと語る。乗客が乗車した後、運転手は皆、乗客に声を掛けてからゆっくりと走り出すという。「心がとてもあたたかくなりました。このような温厚な方々とお知り合いになることができましたから」。

 公共バススタッフが手伝い、和服に身を包んだ「万博おばあちゃん」は粽作りに挑戦した。「万博おばあちゃん」はスタッフらに寿司をこしらえてプレゼント。スタッフらが味わう様子に、「万博おばあちゃん」はほっと笑みを浮かべた。山田さんいわく、粽であろうが寿司であろうが、食材の調和が大切。万博は各国・地域の文化が解け合うひとつの大世界であり、大きな懐で受け止めることで、寛容となり、尊重し、それで初めて地球の調和、人類の進歩があると「万博おばあちゃん」は語っている。

 

 「人民網日本語版」2010年6月17日

 

 

 
 
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