中国の漁船が9月7日午前、釣魚島の周辺海域で2隻の日本の巡視船と接触した。中国外交部の副部長は命を受け、在中国日本大使を外交部に呼び、日本側に違法な妨害活動の停止を要求する方針。日本の海上保安庁はこの日夜、公務執行妨害容疑で中国漁船の船長を逮捕し、漁業法違反容疑で漁船を調査することを決定した。
中国の漁船
日本メディアは7日、海上保安庁が同日、釣魚島の周辺海域で漁をしていた中国漁船の船長を逮捕し、船長の身柄を沖縄県石垣市に移送することを決定したと報じた。
報道によると、海上保安庁は公務執行妨害容疑で中国漁船の船長を逮捕する方針を固め、逮捕状を求める手続を進めている。海上保安庁は船長の身柄を石垣海上保安部に移す見通し。
日本の巡視艦
7日10時15分頃、乗組員15人が乗った中国のトロール漁船が釣魚島の周辺海域で漁をしているところに、日本の海上保安庁の巡視船が駆けつけ、漁船と衝突した。日本側はその後、さらに2隻の巡視船を派遣し漁船を追跡した。13時頃、日本の巡視船に乗っていた22人の海上保安官は航行中の中国漁船に乗り込み、停船を命じ、日本の漁業法違反で漁船を調査すると宣告した。
中国外交部の宋涛副部長は同日に命を受け、丹羽宇一郎駐中国大使と会見し、日本の海上保安庁の巡視船が釣魚島の周辺海域で中国漁船を防御したとして厳正な交渉を申し入れ、日本側に違法な防御活動の停止を要求する方針。
外交部の姜瑜報道官は同日、「中国側は日本の巡視船が釣魚島海域で中国の漁船と接触したことに重大な関心を寄せ、日本側に厳正な交渉を申し入れた」と発表している。
姜瑜報道官は定例記者会見で関連の質問に対し、「釣魚島とその周辺の島は昔から中国の領土であり、中国側は日本の巡視船が釣魚島の周辺海域でいわゆる『権益保護』活動を行わないよう要求し、中国の漁船や人員の安全をおびやかすいかなる行為も行わないよう要求する」と強調した。
また、中国側は事態の発展に注目し、さらなる行動を起こす権利を留保すると表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月8日
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