NDRC 各国は矛盾を解決し、カンクン会議にむけて解決法を探すべき

NDRC(アメリカ自然資源防衛委員会)国際気候政策項目主任、ジェイク・シュミッド氏は国際気候変動天津会議について、以下のように総括した。

キーワード:矛盾

天津会議の大ホールで、人々は、何の変化も起きていないように感じるかもしれない。しかしながら、会談そのものを抜けて、省エネルギー、CO2排出減の最前線を視察にでかけてみれば、まったく違う場面をみることができるだろう。例えば、中国は、新しい温室効果ガスに関する強化目標を「第12次5カ年計画」に組み込むことを真剣に討論し、CO2排出減に関する情報の透明化についても積極的に探っている。また、私たちは、インドが国内でおおいにその力を発揮し、アメリカが現行のCO2排出方案を継続しているのも見ることができる。

クリーンエネルギーの使用も、私たちの周囲のいたるところでみられるが、今回の話し合いに参加した代表者たちは、これらの現象がもたらす経済、環境、リーダーシップにおけるチャンスをまるで注意を払っていないかのようである。

それは、まるで、交通手段を馬から自動車に移行すべきかどうかを論議した19世紀の会議にからめとられたようであり、エネルギー効率と再生エネルギー源を討論すべき21世紀の会議に対峙しているようではない。

これから先の20年、各国が気候の変動への対応に力を注ぐにつれ、クリーンエネルギー産業の総生産高は、13万億ドルにもなると予想される。これは決して机上の空論ではなく、このマーケットは、まさに発展中である。例えば、私たちが参観した天津付近のあるプロジェクトは、CCS技術(CO2回収・貯蔵技術)を採用した石炭火力発電所である。私たちはまた、CODA(セダン型電気自動車メーカー)と天津力神電池株式有限公司の合作プロジェクトを参観し、彼らは、輸送と電力業(再生エネルギー貯蓄)に使用できる高級電池を生産していた。

 気候の変動はまさに起きているが、気候変動に対応する話し合いの滞りは、私たちに錯覚を起こさせる──私たちが対応を決める前に、まだまだ意見を一致させるための時間があるのだと。

キーワード:行動は言葉に勝る

各国代表が天津に集まったのは、可能なかぎり異なる意見を調整し、次のカンクン会議にむけて重点討論の議題の範囲を少なくするためである。

天津会議上、多くの議題に関する話し合いがある程度の進展をみせたとはいえ、一部の国家は、そのなかで妨害に走り、天津会議で掲げていた実現目標を阻んだ。

大臣たちも力を発揮したとはいえ、話し合いの代表たちを導いて、障害を省かせ、問題を解決する方法を探し始めるようにするにとどまった。

現在、カンクン大会のためにこれらも矛盾を解決し、解決の方案をさがすことが必要とされている。すべての国が行動力を発揮することが必要とされる。彼らは、二つの基準から、彼らがカンクン大会においてどのような声をあげ、どのような意見の一致に達するかを考える必要がある。一つの基準は、協議が、短期間内に行動を伴うか、その二は、もし自分が一つの方案に同意しないのであれば、どのように調整すれば、受け入れられるのか、である。

 

人民中国インターネット版 2010年10月15日

 

 
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