中国の傅瑩・外交副部長(外務次官)はこのほど仏紙フィガロのインタビューに応じ、中日関係について「中日双方に相互認識の過程がある。両国政府は落ち着いて対話し、大衆の利益に重きを置くべきだ」と指摘した。外交部のウェブサイトが伝えた。
ーー日本がいつか安保理常任理事国入りを求めた場合、中国は同意するか。
これは中国が賛成するかしないかという問題ではない。日本は中国にとって重要な隣国だ。われわれには解決を要する歴史問題があるが、両国は相互依存し、共に地域の平和・協力に尽力している。協力とパートナーシップが問題の鍵だ。
ーー日本との緊張緩和に向けた何らかの構想はあるか。
中日双方に相互認識の過程がある。歴史問題について、私は多くの中国人と同じように感じているが、外交官として、中日関係促進の唯一の方法がパートナーシップの深化にあることを知っている。両国は過去の影の下で生きるべきではない。公平な精神に基づき、現在の問題を正視すべきだ。これは容易ではないが、両国政府は落ち着いて対話し、大衆の利益に重きを置くべきだ。
傅副部長は10月17日にフランス国際関係研究院がモロッコ・マラケシュで主催した第3回世界政策会議に出席した際、フィガロのALAIN BARLUET副編集長によるインタビューに応じた。
「人民網日本語版」 2010年10月29日
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