「国連気候変動枠組条約」締結国第16回会議および「京都議定書」第6回会議は、11月29日、メキシコ南部のカンクンで開幕した。
カンクン会議の交渉の主要な課題は、先進国の温室効果ガス削減の承諾を進めることだが、参加国の各方面において、温室効果ガス削減目標については、依然として意見が分かれている。
会議の最も重要な参加者であるアメリカは難局に陥っている。国会の支持が得られていないため、アメリカの交渉代表は、何も承諾できない。欧州同盟は、交渉は「条件つき」であることを明確に示している。欧州同盟の交渉代表は、アメリカと中国が模範を示す場合を除いては、20%~30%削減という現在の温室効果ガス削減中期目標を法的拘束力のもつ決議とすることはない、と発言している。日本は、「京都議定書」の期限の延期には反対し、「適用範囲の拡大」協議の促進を提案している。オーストラリア、カナダなどの大国は傍観の態度をとっている。
黄恵康・カンクン会議中国代表団副団長、中国外交部気候変動交渉特別代表は、中国は、気候変動およびカンクン会議を非常に重視し、現在、もっとも重要なことは2ルートの交渉であるとしている。また、カンクン会議において、一部の途上国が特別に注視している問題について、実質的な進展が得られることを望んでいる。中国は、カンクン大会において、積極的、建設的な姿勢で参加し、会議の進展を促進する。これが中国の本会議における基本的な立場であるとしている。(「人民日報」)
人民中国インターネット版 2010年11月30日
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