「あなたは母さんの誇りだ」と掲げられた横断幕をバックに、選手の母親300人ほどが花束を持ちながら、広州アジアパラ大会の開会式の入場行進の列に姿を現しました。観客からは熱烈な拍手が送られました。
日本選手団の7人制サッカーの谷口泰成選手とボートの松井佳代子選手の母親がその行列に参加し、着物姿でかなり目だっていました。
18歳の谷口泰成さんと36歳の松井佳代子選手にとって、海外で行われるアジアパラ大会の出場は初めてです。開会式に先立って、中国国際放送局の記者は二人の選手の母親を取材しました。
谷口弥生さんにとって、息子の応援のため海外を訪れることは初めてです。アジアパラ大会の開会式の入場行進に出場することになるとは、思いも寄りませんでした。これについて谷口弥生さんは、「開会式の入場行進に参加する話を聞いた時、びっくりした。日本の伝統衣装を着て出場することを決めた。和服を持参してきてよかった。息子が頑張ってくれることを期待している」と嬉しそうに話しました。
松井佳代子選手の母親、松井ヨシ子さんも「開会式に参加できると聞いたとき、まさかと思った。本当に嬉しい。開会式を楽しみにしている」と笑いながら話しました。
広州アジアパラ大会には、日本から来た359名の選手が全種目に参加することになっています。日本の選手たちは今大会で、パラ大会の競技経験を積むほか、ロンドンパラリンピック出場資格を得るために熱戦を繰り広げます。
「中国国際放送局 日本語部」より 2010年12月15日
|