「年画」は、春節に貼る画のことである。往時には、毎年、春節の訪れに際しては、家々はみな家屋と庭を掃き清め、客間、寝室、窓の脇、門の上、かまどなどの上に、新しい年画を張りなおし、新しい年を迎える喜びを膨らませ、天に幸福の訪れを願い、また禍の除去を祈った。
青島の膠南の民間には、非常に早い時期から「年画」の職人がおり、模写をしたり、創作をしたりしていた。
膠南の「年画」の特色の第一は、構図が隅々まで生かされていることである。作者は、自分の経験、見たもの、想像した人、事物、景色などをいかなる技法上の制限を受けることなく画面いっぱいに表現する。また第二には、純度の高い原色を使用し、また国内外の現代絵画の流派の色彩上の特徴を吸収し、画面には鮮やかな色彩があふれることである。第三には、造形の上で、写実性を過度に追及しない点である。画面の上の人物や景色が比例がふさわしく、透視図法的に正しいかに関わりなく、見た目に気持ちがよく、美しければそれでよい。作者の美への追及が大胆に、自由に、束縛されずに表現されている。
1986年、膠南は人民美術出版社により「年画基地」に定められ、1989年には、中国文化部により「中国現代絵画の郷」と命名されている。(文章)
人民中国インターネット版 2011年2月10日
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