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朝のラッシュ時、大混雑な地下鉄の駅 |
全国人民代表大会開幕まであと2日。当日の取材に備え、電車の混雑や現場のセキュリティーチェックに要する時間がどうなのかを確認するため、この日は前もって全体会議の会場となる人民大会堂に行き、下見を行った。
地下鉄1号線に乗り天安門西駅で下車すると、徒歩10分で人民大会堂に到着した。地下鉄に乗ったのは朝のラッシュ時で、駅はいつものように大混雑。乗降客の多いターミナル駅の西単では、各車両ごとに保安要員が配置されているのに気がついた。彼らは小旗を手に、人の流れが滞らないよう乗客を誘導し、乗客の乗降をスムーズにしていた。混雑はしていたが、整然と秩序は保たれていた。
そして、天安門西駅に着いたが、特に普段との違いは見られなかった。天安門広場にはいつものようにたくさんの人がいたが、多くは各地からやって来た観光客だ。広場に入るときに携行品や金属製品のセキュリティーチェックを受けるが、かかる時間は数十秒ほどだ。広場や道路のあちこちに、観光客の流れをスムーズにし、困った人の手助けをするボランティアの姿が見られた。
人民大会堂に入るにもセキュリティーチェックが必要だ。この日、人民大会堂正面入り口には検査装置が増設されていた。関係者は次のように説明している。
「大会時には、代表や記者は速やかに入場できる必要がありますが、万一のことがあってはなりません。そこで検査装置を増やし、訓練された人員を配置し、みなさんのために良好なサービスと安全が提供できるよう準備しています」 (文・写真=于文)
人民中国インターネット版 2010年3月2日
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