中国の「両会」から目が離せない

全国政治協商会議と全国人民代表大会を迎える北京の人民大会堂

 「両会」(全国政治協商会議と全国人民代表大会)が3日から順次に開催される。毎年の春ごろに開催される「両会」だが、世界情勢が変わる中、今年の「両会」では、中国これから五年間の未来図を描く第12次5ヵ年規画が決められるので、注目を集めている。  高成長が遂げる中国が「成長モデルの転換」を訴え、生産主導型から消費主導型へ目指している。いまはそのキーとなる時期を迎えている。これが「中国社会の多くの領域にわたる体制の創新に及ぶため、中国の改革はまさに第二のスタート地点にある」と、全国政治協商委員、中国(海南)改革発展研究院遅福林院長が話す。

 歴史上から見れば、中国社会が大きく変動する時に、ほとんど「一衣帯水」の日本にも影響を与えている。たとえば、中国の文化大革命が日本にも左翼の風を起こした、中国のWTO加盟が日本に13億人の市場を開放した。このような例が挙げきれない。

 「改革の第二のスタート地点にある」中国は、どこに向かうのか、日本にどのように影響が出るのか。中国の「両会」から目が離せない。(文、写真=王征)

 

人民中国インターネット版 2011年3月2日

 

 
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