今年、中国は建設的な財政政策と安定した通貨政策を実施し、GDP成長率の予期目標を8%と設定すると共に、年間の財政赤字を去年より1500億元少ない9000億元にし、赤字率を2%まで下げる予定です。このほか、政府は財政支出構造の最適化に力を入れていきます。
これは温家宝総理が5日に開幕した全国人民代表大会の年度会議で行った政府活動報告の中で述べたもので、この報告では、今後、人民元為替レートメカニズムを整備を進め、国境を跨ぐ資本の流動のモニタリングに力を入れ、ホットマネーの流入を防ぐとの姿勢を示しました。
また、この報告は「中国政府が三農(農業、農村、農民)、比較的立ち遅れた地域、民生、社会事業、構造の調整、イノベーションなどへの支出を拡大すると共に政府機関の建物建造や出国経費、車両の購入と運行費用、公務接待費用など行政コストを下げていく」と強調しています。
この報告はさらに、世界金融危機に対応するために実施した緩やかな通貨政策は今年廃止するとしています。
「中国国際放送局日本語部」より 2011年3月5日 |