全国人民代表大会の年度会議が5日北京で開幕し、温家宝総理が政府活動報告を行いました。
この報告は環境保護に触れ、「中国は工業、建築業、交通運輸、公共施設など分野の省エネ対策の実施に力を入れ、省エネ技術の普及や省エネ設備の使用などにより、エネルギーの利用効率を高めていく。循環型経済の推進に力を入れ、低炭素都市の試行を推し進めていく。気候の変動、特に極端な気候変動で起きた事件の対応能力を強化していく。温室効果ガスの排出と省エネ排出削減の統計観測制度を整備していく。このほか環境汚染への整備を速め、重要な生態修復プロジェクトを実施していく」としています。
これまでの5年、中国は原子力発電、水力発電などクリーンエネルギーの普及に力を入れ、小規模の火力発電ユニットを出力規模にして7200万キロワット閉鎖し、石炭、鉄鋼、コンクリート、コークスなど分野における立ち遅れた生産能力を一部淘汰し、単位GDPあたりのエネルギー消費量を5年間に合わせて19%以上下げました。また向う5年、中国は単位GDPあたりのエネルギー消費と二酸化炭素の排出量をそれぞれ16%と17%下げる計画です。
「中国国際放送局日本語部」より 2011年3月5日
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