第11期全国人民代表大会第4回会議の記者会見が7日午前10時、人民大会堂3階ホールで行われ、外交部の楊潔篪部長が外交政策と対外関係の問題について記者の質問に答えた。
南アフリカテレビ局記者:中国、インド、ロシア、ブラジルを合わせた4大新興国「BRICs」の首相の3回目となる会談が今年、中国で行われることについて言及していたが、中国はこの会談に何を期待しているのか。また、一部では「BRICs」は新興市場グループとして先進国と競争していくつもりだと言われているが、どのように考えているか。
楊潔篪部長:我々は今回の会談で満足できる重要な成果を得られることを期待している。「BRICs」各国のトップが交流し、意見交換を行うことは極めて重要である。それぞれの歴史背景や文化に違いはあるが、我々は皆、自国の健全な発展を維持することに力を入れており、安定した経済と社会の成長を持続していきたいと考えている。皆、世界の金融、経済状況に注目し、それらの分野でより強い連携を取ることを望んでいる。これが「BRICs」の人々の願いであり、全世界が期待していることでもあると思う。
また、我々は実際の業務における協力も更に進めていかなければいけない。環境保護、商業・工業、シンクタンクなどの分野での協力では、既に大きな成果を出している。今回の会談を機に、新たな協力体制のイノベーションを促進し、中身の豊富な協力関係を築き、各国の人々に多くのメリットをもたらしたいと考えている。
今回の会談を通して、「BRICs」が世界金融危機に対処するため、世界経済の復興を促進するため、気候変動の対策を考えるために、欠かせない有意義な役割を果たすことがわかるだろう。我々「BRICs」と先進国とは競争関係にあるわけではなく、よりオープンで許容範囲の広い組織である。発展途上国が連携する(南南協力)ための重要な要素であり、発展途上国と先進国が協力する(南北協力)ための架け橋でもある。今回の会談で「BRICs」が以上、述べたような多種多様な方面で、重要な役割を果たすと確信している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月7日
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