全国人民代表大会(全人代)の代表を務める外交部の李肇星元部長は10日、代表の一人として最も関心を寄せる問題は何かとの質問に対し、「国内総生産(GDP)には関心を寄せるべきだが、自主イノベーション力、自主的な構造調整、生産方式の転換に、より大きな関心を寄せるべきだ」と述べ、自身が「刺激を受けた」という体験を挙げ、「イノベーションが是非とも必要であり、独自ブランドをもつことが必要だ」と強調した。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
李代表は次のように述べた。
▽海外がほしがる中国の安価なレアアース
一人の一般の代表として、私はかねてより経済成長モデルの転換と経済構造の調整に特別な関心を払ってきた。
GDPの数字に過度に関心を抱くことは望んでいない。GDPは確かに関心を寄せるべきものだが、自主イノベーション力、自主的な構造調整、生産方式の転換に、より大きな関心を払うべきだ。このことは特に需要だと考える。
たとえば中国は昨年、国際市場で97%か98%のレアアースを提供しており、中国は世界一の輸出大国だ。西側諸国にもレアアースはあるが、採掘されておらず、各国は中国のレアアースを買いたがる。中国産レアアースは安いからだ。そこで中国はただ原料を売るだけではなく、加工して販売するべきだ。こうすれば付加価値が上昇する。
別の例を挙げれば、中国が輸出するバービー人形は、8ドルから9ドル(約660-740円)で売られているが、中国が得る純利益は少なく、おそらく1ドルにも達していない。
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