中国国際救援隊インタビュー 日本での救援活動を振り返る

 

▽経済が発展すればするほど、二次災害を重視すべき

記者:大船渡では日本の人々とどのような交流がありましたか?

尹光輝:救援隊の努力は日本の人々から敬意を持って受け入れられ、認可を得ることができました。我々は救援任務だけでなく、現地の人々のテント設営、物資搬送、交通整理なども手伝いました。我々が大船渡を去る時、市の職員たちは我々見送ってくれ、戸田公明市長も「中国救援隊の努力を忘れません。このことは、両国関係の発展を促進するでしょう」と言ってくれました。

陳慶開:現地の人々はとても友好的でした。ベースに戻る途中、人数制限しているコンビニエンスストアに入り、生活用品を買おうとしたことがありました。その時店員はとても親切にしてくれ、お金を受け取らなかっただけでなく、食品や必需品を無料で分けてくれました。とても感動しました。

記者:日本での救援活動を通じての感想や教訓を教えてください。

尹光輝:今回の地震・津波はとても大きな教訓を与えてくれました。すなわち、経済が発達すればするほど、全方位的な防御が必要となり、災害後の二次災害に対する重視がますます必要となるということです。我々が今後直面する自然災害では、多種多様の被害が増え、総合的な対応が必要となるでしょう。

彭碧波:国際的な救援体系には予防・警報・救援の3つがあります。予防とは、災害が起こっても家屋が倒壊せず、負傷者・死者が少なく、通信が途切れず、道路が壊れないようにすることです。これには、家屋を強化し適切な構造にする、活断層の上に建物を建設しないなどがあげられます。警報とは、災害がまもなく来るというときに直ちに警報を発し、人々を迅速に避難させることです。救援とは、災害が発生した後速やかに救援活動を展開することです。今回の日本における大地震と津波では、この3つの体系が非常によく組み合わされ、役割を発揮していました。手本とするべきだと思います。

 「人民網日本語版」より 2011年3月23日

 

 

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