寄稿「被災地からのご報告」

                 

菊地原剛=文・写真

日中国際親善協会の理事長菊地原剛と申します。私たちは先日、中国人民大学の学生サークル「さくら会」と中国河南省洛陽群星舞踏団からお預かりした支援物資を届けるため、5月15日から被災地の大船渡市と陸前高田市に参りました。

町ひとつなくなったと感じさせる大船渡市の惨状

どちらも被害は凄いですが、大船渡市より陸前高田市の方が壊滅的で、町ひとつがなくなっていると感じさせる状況です。私はこんな悲惨な状況は、生まれて初めて見ました。なかなか写真では伝わりにくいかもしれませんが、想像を絶する光景でした。これは行った人にしか分からないかもしれません。

人民大学の学生サークル「さくら会」と中国河南省洛陽群星舞踏団からの支援物資を被災者の皆さんに配布する、日中国際親善協会の菊地原剛理事長

大船渡市市役所を訪問して、被災者の方々に支援物資を届けました。被災者の方々は、ビスケットやのりに中国語で書かれた励ましのメッセージを、漢字の意味を推測するなどして一所懸命読もうとされていました。中国の学生さんや子どもたちの気持ちは、きっと伝わったと思います。

 

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