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頼れる「全才」エンジニアの夏暁賓さん

 

夏暁賓 傅学軍=写真

彼の最終学歴は「中学卒」だが、他の専門エンジニアと同じく、ほかの人たちから「夏工」(夏エンジニア)と呼ばれており、これは数十年前からのことだ。彼は年中第一線で働くスタッフだが、待遇はチーフ・エンジニアと同等で、上にも下にも認められる存在だ。彼は仕事を愛し、生活を愛している。彼に「幸福指数」の自己採点を問うと、間髪をいれず「百点」と答えた。

山東省青島の電力企業で修理・検査部門の継電保護グループのリーダーで、平凡な職務に就いて32年の一般社員――それが夏暁賓さんだ。

継電保護グループには36人のスタッフがいるが、そのうち20人が大学卒、3人は大学院卒で、学歴が最も低いのがグループ・リーダーの夏さんだ。電力業界では、継電保護は技術的要求の非常に高い業務で、主な任務は電力系統の故障を解決することだ。夏さんが所属するグループは青島市の120余りの変電所の継電保護だ。夏さんの30年以上に及ぶ継電保護生活の中で、電力設備の中で最も重要なコントロール・コンポーネントの1つである継電器は、すでに数代のグレードアップを経ている。しかし、彼の技術は立ち遅れることがないばかりか、むしろ彼は常に技術の最先端にいる。

2009年、中国初の2200キロワット・スマート変電所である青島午山ステーションがスマート化改造を行った際、設置指導にあたった外国人専門家が、光ファイバー・トランスのそばに温度コントロールボックスを設置しなければいけないことを発見した。しかし、通常の方法では設置に非常に長い時間がかかり、全体の工期に影響が出てしまう。この時、誰かが夏暁賓を呼んで来た。彼は研究を繰り返した後、トランスを支える台の上にアダプターを取り付け、温度コントロールボックスが乗せられるようにしたのだった。発想はシンプルで作業も簡単だが、この方法は非常に効果的であり、外国人専門家も口を極めてほめたたえた。

彼には、こうしたエピソードは枚挙にいとまがない。いつもあらゆる技術、設備、理論、知識を動員し、自ら図面を引き、新たな設備を設計し、仕事の中で遭遇する問題を解決していく。

一方、彼の才能は仕事にとどまらない。趣味は書道で、ひまな時は筆を走らせるのが好きだ。また、読書を愛し、『論共産党員的修養』(共産党員の修養について論じる)や『道徳経』を愛読している。またゲームの達人でもあり、伝統遊戯からネットゲームまで、手を出せばたちまち上級者になってしまう。

平凡な電力企業の技術系職員であり、平凡な共産党員でもある夏さんは、今日も仕事の中で、生活の中で「全才」ぶりを発揮している。

 

人民中国インターネット版 2011年5月30日

 

 

 
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