スペイン王立エルカノ研究所のウェブサイトに9日、「中国共産党を理解する8つのキーポイント」と題する記事が掲載された。「中国共産党は中国の統一を取り戻し、外国の侵略と中国への侮辱の歴史を終わらせた」「中国共産党は中国を国際社会の軽視できない、非常に尊重される大国にした」「中国共産党は改革と対外開放の党だ」「中国共産党は中国社会の安定を支える最大の柱だ」とする内容だ。全文は以下の通り。
中国共産党は2011年に創設90周年を迎える。本文は中国共産党の特徴を分析し、中国における共産党の役割に対する読者の理解を助けるものである。
中国共産党は「通常の」政党ではなく、他の国々の政党とは異なる点がある。中国共産党の党員は中国社会において政府機能を担う人々である。自らの特色、具体的に言うなら中国の特色を持つ党である。まさにこの種の中国の特性のため、政治の変化に関する通常の理論は中国には通用しない。最も顕著な例を挙げると、多くのアナリストは早くから経済の近代化は必ず政治体制改革をもたらすと予言していた。
中国経済には天地を覆すような変化が生じた。だが政治体制は一定の変革はあったものの、依然重要な基礎を保持している。第1に共産党による執政という柱だ。中国共産党の地位と特性を理解するために、われわれは8つのキーポイントをまとめた。
(1)中国共産党と中国政治の歴史的連続性
中国革命は共産主義革命と言うよりも、民族主義革命と言った方がいい。中国共産党が1949年に政権を奪取した主たる目的は「共産主義」社会の構築ではなく、中国の国家主権と統一を取り戻し、外国の侵略と中国への侮辱の歴史を終わらせることだった。
中国の共産主義には中国伝統文化の精髄である儒家思想が含まれている。もう1つの重要な構成要素はマルクス・レーニン主義、特にレーニン主義だ。第1に共産党は変革と社会革命のエンジンである。第2に共産党は指導の先駆けである。第3に共産党は鋼鉄のような、集中指導の、階層の明確な組織だ。多くの人が中国の共産主義政権を儒家レーニン主義政権と呼ぶのは、まさにこうした儒家文化とレーニン主義の融合によるものである。
儒家の角度から見ると、1949年の勝利は限られた基盤から始まったものの、道徳的模範性と党員の犠牲精神によって次第に人々から尊重と支持を勝ち取った政治パワーの勝利と見なすことができる。また、共産党幹部はこれまで官吏が担ってきた政府機能を引き受けた。
この面において共産党は「特殊」な政党であり、他国の政党とは異なる。共産党は「統治者」で構成される政党であり、功績、教育水準、経験の様々な党員が国家を治める責任を担っている。
「人民網日本語版」2011年2月17日
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