中国共産党創立90周年の祝賀大会が7月1日、北京で行なわれ、胡錦涛総書記が大会で行なった演説が、専門家の間で熱心な議論を呼び起こしている。
中国共産党中央党学校党建設教育研究部の戴焔軍副主任は、「胡錦涛総書記は演説で、90年間の根本的経験を総括し、新しい情勢下における党運営の重点的な任務と根本的な要求を打ち出し、中国共産党は幅広い人材を受け入れ、党の管理に厳しく当たっていくとの決意を表明している」と述べた。
エコノミストの張卓元氏は、「完全な社会主義市場経済体制を整備するには、経済体制の改革を深化するのみならず、行政管理体制の改革と社会分野の改革も推し進めていかなくてはならない。今後の改革は、各種の利害関係を調整しなければならず、困難も大きい。多くの改革は一番難しい所に来ており、トップダウンによる力強い推進が必要だ」としている。
中国社会科学院政治学研究所の周少来研究員は、「胡総書記の演説は、民生にかかわる内容が多く、たいへん具体的であるほか、さまざまな面でのバランスを重視している」とした。
エコノミストの華生氏は、胡総書記は「所得分配」と「共に豊かになる」ことを改めて強調したのは、現在、拡大しつつある貧富の格差に世論が激しく反応している現実への回答であり、とても必要なことだ」と語った。
「中国国際放送局 日本語版」より 2011年7月2日
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