外国の識者:中共によって社会主義の魅力が増した

 

90年という中国共産党のとても長い歴史を短い言葉で総括するのは確かに難しい。特に10数億中国人の生活を天地を覆すほど変化させた90年であればだ。1921年の中国共産党創設時、党員数はわずかで、中国はまだ半封建・半植民地状態にあり、帝国主義、軍閥、封建階級、軍閥資本家に統治されていた。(文:キース・ベネット英国共産党委員。「新華網」掲載)

90年後の今日、依然少なからぬ問題はあるものの、中国は世界第2の経済大国となった。数億人が貧困を脱し、中国人の生活水準は高まり続けている。彼らは自分の国を誇りに思い、掛け替えのないものだと考えている。これは一里塚的な変化であり、中国共産党創設者たちの建党時の目標だったと言えよう。

私は中国と英国をしょっちゅう往き来している。現在私は北京市の中心でのみ、30年前に行った時と余り変わらぬ場所を見つけることができる。他の大多数の場所は信じがたいほど変化した。現在北京市の中心とされている場所は、私が最初に訪中した時はまだ郊外だった。過去数十年で北京は国際的な大都市に変化した。ロンドンやパリと同様に、欲しいものは何でも見つけることができる。

中共は他国の共産党が参考にできる多くの経験を持っている。中国共産党の発展路線は欧州の共産党とは異なる。第一の経験は、マルクス主義の普遍的原理を自国の具体的な実情に合わせて運用することだ。各国の共産党は団結を強化すべきだが、各々の前進に適した路線を見出さなければならない。他の国際共産主義政党のノウハウを、実情を無視して機械的に当てはめてはならない。中国共産党は解放前後にこの点を実践した。

次に私が言いたいのは、中国共産党の1949年以降の経験は抑圧されているアフリカ、アジア、中南米諸国の共産党にとって依然参考になるということだ。農村から都市を包囲する、コミンテルンに疑問を呈すといった中国共産党の多くの経験は、ネパールなど他国の共産党が自らの状況と結びつけて実際に運用している。

第3に、新社会を建設する方法、立ち後れた国で社会主義を段階的に実現する方法において、中国共産党の経験は他の社会主義国の共産党や中国と同じ発展途上国にとって非常に参考になる。

最後に、中国人民の生活水準は向上し続け、資本主義世界が危機に陥っている時にも社会主義社会は日に日に発展した。このことによって西側における社会主義の魅力が一層高まった。

私が中国共産党の未来の発展に期待するのは、過去90年間と変わらずに、中国人民を指導して生活を改善し、中国の継続的発展と活力維持を図ることだ。中国共産党が今後多くの試練に直面するのは確かだろうが、私は中国共産党が引き続きマルクス・レーニン主義政党の性質を維持し、中国人民を率いて社会主義を建設することを希望している。

 

「人民網日本語版」2011年7月15日

 

 

 
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