草の根の交流こそ中日友好の基礎だ
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7月28日、神奈川県庁で黒岩祐治知事(前列の左から2人目)を訪問 |
近年、中日の地方交流がいっそう盛んになり、中でも、経済・貿易や観光などの分野では、ますます緊密になってきている。
東京では、上海環球金融センターのビルを建てて中国人には有名な森ビルの温かい接待で、六本木ヒルズを見学した。森ビルとこの数年日本で行われている都市再開発の経験や理念と、森ビルが中国で展開している業務について熱く懇談した。
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神奈川県庁で黒岩祐治知事(左から1人目)を訪問 |
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神奈川県庁でマスコミの取材を受ける訪日団一行 |
神奈川県では、公務で訪日団と会えなかった川崎市の阿部孝夫市長が、神奈川新聞社を通じて訪日団に挨拶を伝えた。横浜市役所で林文子市長を訪問した折には、横浜市役所の職員が長い列を組んで、拍手で代表団を迎えた。
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7月28日、横浜市役所で林文子市長(左から2人目)を訪問 |
静岡県の日本平では、日本平文化交流センターの建設責任者が、発車する直前のわずか数分間を使ってバスに乗り込み、訪日団に日本平の観光ビジョンを紹介してくれた。静岡市役所の観光事業関係者は歓迎の意を伝えるだけのために、ホテルで代表団をずっと遅くまで待っていた。
今回訪れた神奈川県と静岡県は、それぞれ中国の遼寧省と浙江省と友好提携関係がある。横浜市と上海市も友好都市である。日本の富士山と中国の泰山は、2007年の温家宝総理の日本国会での演説、「中日両国人民の友好の土台は泰山と富士山のように決して動揺することはありません」という一節が縁で、「友好山」となった。
こうしてみると、中国と日本の地方交流はメディア間の交流や人の往来を含めてあらゆる分野ですでに展開されていたと言えるだろう。
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7月29日、静岡県庁で岩瀬洋一郎副知事(前列の左から3人目)を訪問 |
今年は辛亥革命百周年にあたる。日本では福田康夫元首相を委員長とする「辛亥革命百周年記念活動実行委員会」ができ、いろんな記念イベントが企画・実施されている。開港以来中国とゆかりの深い横浜市では、孫文ら中国革命の先駆者たちが横浜で日本の友人と華僑華人から多大な支援を受けたことから、神奈川県日中友好協会を中心に「辛亥革命百周年記念実行委員会」を立ち上げ、地元での記念行事を計画している。
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静岡県庁で岩瀬洋一郎副知事(左)を訪問 |
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陸彩栄副局長(右端)と静岡県の池谷晴一・議員(左端) |
日本は地方の行政から民間の人々まで、交流をより一層深めたいと願っていることを私たち全員がひしひしと感じた。
日本財団の笹川陽平会長は訪日団と懇談し、中日民間交流、歴史認識、国民感情の改善、中日関係におけるメディアの役割、震災復興などについて、深く、率直に意見を交わした。笹川会長は、大いに民間交流を推進することによって両国間の相互信頼関係をつくることが、両国関係の健康的な発展に非常に大切だと述べた。これに対して、陸彩栄団長は、「鄧小平先生がかつて言ったように、中日友好は単なる百年の大計ではなく、千年、万年の大計である。中日友好の礎は民間にある。民間交流が中日両国民の相互理解を深めるために必要であり、中日双方がメディアや人、文化及び地方交流を強め、互いの協力を深め、国民感情を改善し、中日友好を促進することを願っている」と述べた。
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7月26日、六本木ヒルズで、日本の都市再開発について森ビルの関係者と交流した |
日本の民間人有識者とこれほど深く、率直に意見を交わすことができたのはとてもありがたい。日本国民への理解が深まったと言う団員たちが少なくなかった。
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