震災のため延期されていた上野のパンダが待望の公開

 

4月1日、上野動物園で待望のパンダが一般公開された。動物園は地震の影響で休園していたため、力力(リーリー・オス)と真真(シンシン・メス)の2頭(ともに5歳)の一般公開も延期となっていた。

3年ぶりとなる上野のパンダを一目見ようと開園前から多くの一般客が長い列を作った。開園直後、初めて迎える多くの入園者にリーリーは落ち着かない様子で飼育場の壁際を歩き回っていたが、シンシンは正面を向きどっしりと座って竹を食べるなど、食欲旺盛な様子を見せて入園者を喜ばせた。別の飼育場にいた時のリーリーとシンシンは時々金網越しに顔を突き合わせるだけだったが、動物園によると2頭は2歳まで一緒に育ったため仲が良く、互いに相手を気づかっているという。

パンダゾーンの出口では動物園スタッフや「うえのパンダ歓迎実行委員会」による東日本大震災義援金の呼びかけがあり、多くの人々が募金に応じていた。小宮輝之園長は今回の公開について、「被災された方々が少しでもなごやかな気分になり癒されてくれれば」と語る。またシンシンには発情の兆候も見られ、早くも2世の誕生に期待がかかっている。

 

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