映秀鎮復元に14億元

 

『チャイナ・トゥデー』社 ホセ・ゴルド(スペイン)=文

大地震の震央だった映秀鎮に行く道は、うねうねと川沿いをたどり、河岸には地震の爪痕がくっきり残されていた。現在の住民は6000人。来てみてうれしい発見は、かつて完全に破壊された街がすっかり修復され、すべての住宅が伝統的な飾り付けを施され、周囲の自然に溶け込み一体になっていることだった。再建費用は14億元だった。

新しい街の傍らに見る人を慄然とさせる地震の廃墟が残され、震災で亡くなった人々を思い、また、四川人民が鉄の意志を持って地震と戦ったことを伝えている。こうした精神力と全国人民の支持、地元の党員、幹部の献身的な精神によって、さらに、海外の援助によって、映秀はこれからも前進していくだろう。

被災地の中で映秀のように全く新たに建設されたところは多い。地震の被害が最も大きかった北川県城は全く新しい街に生まれ変わっている。街全体の設計はよくできており、独特の風格を持っている。工業パークと新しい中学校が建設され、既に5000人を越える学生が通学している。他に伝統文化を維持するための地区も設けられている。設計者の先見の明がうかがわれるのは、持続的な経済発展と一体になっているだけでなく、伝統と自然環境も尊重している。四川省で被災した39県のGDPの成長率は四川省平均を一ポイント上回っている。同時に、環境保護の面でも、未来に対して楽観的な見方が強い。

この3年で、被災地は確実な、深く根を張った、持続可能な復興の基礎を築いた。地震で受けた精神的な傷跡は残り、がれきも残っているが、復興に対する願望と、希望も確かに存在している。

震央から30キロの映秀鎮の住宅街。街は再建されたが山肌に爪痕が残る(写真・ホセ・ゴルド)

現在、必要なのは時機を失せずに、高く掲げた腕を下ろさず、未来のもっと素晴らしい可能性を忘れないことだろう。四川人民の堅忍不抜の精神は美しい未来を保証している。

未来は彼らの掌中にある。

 

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