アドバイス/最新情報
■西柏坡記念館
石家荘市平山県西柏坡村
8時半~18時(冬季は8時半~17時半)
月曜休館・無料
電話(0311)82851355
丘陵の斜面にそって、上・中・下3棟の「四合院」が並ぶ外観。建築面積は6200平方㍍に及ぶ。
●正面ホール
中国共産党の「7期1中全会」で選出された77名の中央委員・中央候補委員の彫像が入場者を迎える。
●第1陳列室――党中央、西柏坡へ
党中央が移駐した平山県と西柏坡村の当時の様子を再現。
●第2陳列室――土地改革
西柏坡で開かれた全国土地会議と解放区での土地改革運動を紹介。
●第3陳列室――石家荘の解放
1947年11月、人民解放軍野戦軍が当時「石門市」と呼ばれた石家荘を攻略、石家荘市は解放戦争で最初の解放都市に。
●第4陳列室――解放区の財政・経済
華北解放区での財政・経済活動と緒についた軍需産業を紹介。
●第5陳列室――決戦前夜
「3大戦役」を前にした中国全国の政治・軍事情勢を紹介。
●第6陳列室――大決戦(一)
遼瀋、淮海、平津の「3大戦役」はいかに戦われたかを立体的に展観。
●第7陳列室――大決戦(二)
解放区人民がどのように前線の解放軍に協力、支援したかを総合的に紹介。
●第8陳列室――「7期2中全会」
全国解放を前に開かれた中国共産党第7期中央委員会第2回全体会議を紹介。
●第9陳列室――新中国の青写真
新中国成立に向けたさまざまな試行と模索、方針と政策を紹介。
●第10陳列室――忘れがたき歳月
西柏坡における党中央指導者の貴重な生活写真の数々。
●第11陳列室――忘れてはならない歴史
西柏坡を訪れた多くの指導者はじめ内外の訪問者の参観と活動の様子を紹介。
●視聴覚体験
「7期2中全会」の様子は、当時、華北軍区の映画隊で活躍していた蘇河清、程黙らによって撮影された。毛主席、朱総司令らの極めて貴重な映像を観賞できる。また映像からは、復元された「中共中央旧跡」の原形を確かめることもできる。
■中共中央旧跡
石家荘市平山県西柏坡村
8時半~18時(冬季は8時半~17時半)
月曜休館・無料
電話(0311)82851387
再現された住まいの数々からは当時の党中央指導者の生活の様子までが感じられ、極めて興味深い。「中央機関小学校旧跡」は指導者の子女14人が通った小学校。教師は中央機密室主任だった葉子龍の夫人、蒋英が務めた。児童の最年長は14歳、最年少は6歳。衣服は自分で洗い、ほころびも自分で縫う「自力更生」の生活を指導。学校は党中央が西柏坡を離れる1949年3月まで開かれていた。
「旧跡」内には空襲避難用の防空壕もつくられている。4つの入り口があり、全長は232㍍。忠実に再現されている。
【西柏坡】
アクセスと市内交通
西柏坡へは河北省の省都、石家荘から向かう。今年7月、西柏坡高速道路が開通、交通は格段に便利になった。石家荘北駅に隣接する石家荘市「汽車(バス)客運北站」から西柏坡行きのバスに乗る。日に3本。6時40分発、9時40分発、14時発。途中、「平山県城」で20分ほど停車。約2時間で西柏坡に着く。料金は18元。
「汽車客運北站」からは「平山県城」往還のバスが多数発着するので、まず「平山県城」に行き、「平山」から西柏坡に向かう方法も。「平山」からは1時間に1本の割合で西柏坡行きのバスが出る。乗車時間は1時間弱。料金は8元。石家荘からタクシーをチャーターするのが便利だが、必ず乗る前に料金の交渉を。
私たちは、沈が愛車を駆って、北京から一路、西柏坡へ。北京から石家荘へは、「京石高速」が通じている。1993年に全線が開通した河北省で最初の高速道路だ。
石家荘までは270㌔。サービスエリアも近年、充実してきていて、トイレはもちろん、ガソリンスタンド、レストラン、土産物売り場が併設されている。サービスエリアは中国語では「服務区」。「京石高速」には、竇店、涿州、徐水、望都の4カ所に「服務区」が設けられていた。
石家荘への列車は在来線急行が「北京西駅」から、高速鉄道列車が「北京南駅」から次々と発車する。高速鉄道だと乗車時間は2時間。在来線急行だと2時間半強。料金は、高速が85元~(グリーンは102元~)。急行は42元~(同88元~)。
なつめドリンク
河北省は陝西省と並ぶなつめの産地。果樹園で栽培される実の大きななつめのほか、山野には「酸棗」が自生している。近年、この「酸棗」の栄養価が注目され、「野生酸棗健康飲料」や「酸棗醤」(なつめジャム)などの新製品が開発された。写真の製品は糖分を加えたドリンク。甘酸っぱい味がなかなか刺激的だ。
なつめの燻製「黒棗」も特産で、各種ビタミンや鉄分を豊富に含み、薬用価値も高いことから、健康食品として人気がある。
西柏坡では、なつめのほか、サンザシ、クルミ、カキ、ナシなどが栽培されており、収穫の季節には道端に直売の露店が並ぶ。
西柏坡湖では魚やエビが養殖されていて、とれたての魚やエビの料理が西柏坡観光に彩りを添える。エビのから揚げなどもビールのつまみにうってつけだ。
人民中国インターネット版 2011年11月2日
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