日本—私があなたに言いたいこと

東北財経大学 李麗雅

日本に言いたいことを言ったら、まず日本語について話さなければならない。今日本語を勉強しなければ、日本への理解、日本文化への興味はとても話にならなく、言いたいことないからだ。

授業中、よく先生に「日本語を勉強し始めたきっかけは何ですか」と聞かれた。二年生の時、「関原大連市大学生奨学金」を申請する時、「日本語の学習を始めた動機」という質問も出されていた。その時、私は「①日本文化に興味がある。例えば、生け花、書道、アニメなどを知りたい。②中学校から、ずっと英語を勉強してきましたが、大学入学を皮切りに、もっと充実感をもたらす科目を学びたい」と答えた。

実は、私はちょっと嘘をついた。そういう二つの理由で、日本語の勉強が始まるのではない。私の志望専門はもともと日本語ではなく、大学に入った時、日本語についての知識はちっともなかった。こういう状況下、日本語の勉強はいったいどうすれば、うまくいけるかと最初は散々悩んでいた。しかし、先生の指導の下で、勉強しているうちに、日本語が好きになって、日本語の勉強も軌道に乗った。「あいうえお」でも全然読めなかった初心者から、赤ちゃんのように日本語を一語一語覚えてきて、やっと今、友達と日本語で木村拓哉の最新ドラマについて、談笑できるような私になった。

今日本語には感謝こそすれ、いやなどはいない。と言うのは、まもなく三年になろうとする大学生活は、一言で言うなら、日本語を勉強すればこそ、毎日有意義で、充実に過ごしている。そして、日本語の勉強によって、私が知ったのは、単なる一つの言語ではなく、一つの国、一つの民族なのだ。戦後から今日にかける日本人が成し遂げた発展に、私はすごく感心した。勤勉な日本人、独特な伝統文化、日本は私にとって、初めての単なるイメージではなく、個体的な私と非常に関係のある国となった。

これが日本に言いたいことの一つだ:風景のような国で、風景のような言語を育んで、ありがとう。日本と言えば、中国人の頭に自然と過去の戦争が思い出される。私には戦争の体験はないのですが、戦争の苦痛は想像できない。ですから、以前の私は、なんとなく警戒心を持って日本人を見ていた。しかし、日本語の勉強を通じて、私はあの戦争で日本の国民も大きな被害を受けたことを知った。そして今日の日本人の平和友好へに願いも強く私の印象に残した。ある日本人の先生が、「あなたの日本語を、ぜひ日中友好に生かしてください」と言った。日本語を通じて、私は日本に縁を結んでいる。これからも、日本語を勉強し続けて、チャンスがあったら、日本に行って、自分の目でこの国を見て、社会の文化を体験してみたい。

日本語を勉強する二年前後、私自身の変化で、中日両国民の交流、理解の不充分さを痛感させられた。中日友好には両国民の感情の友好として、まず第一に互いの充分な交流と理解が前提とならなければいけない。こういう前提がなかったら、いくら友好、友好と口で言っても、ただの言葉に過ぎず、なんの効果もない。相互の心にまでいたる深い理解があってはじめて両国民の友好が築かれるのだ。しかもこういう理解が充分なら充分なほど、両国民の友好もより確かなものになるのだ。ですから、中日の交流をもっと盛んにし、互いの理解をもっと深くするということこそ、両国の未来を担う若者の責任となってくる。

従って、私が日本の言いたいことのもう一つは、これからの中日関係に関して、両国の若者のあるべき姿だ。

最近「対話」という番組を見てから、私はそれぞれの国同士に対する見方がずいぶん変わってきていることに気付かされた。それは、ある日本の有名なコンサルタントの話を聞いた時のことだ。その方の話の中で私を一番驚かせたのは、彼の次に対する問題の答えだ。「もし、中国と日本の利益が衝突したとすれば、あなたはどうしますか?」と聞かれた時、彼は、「私は日本人ではなく、世界人です。日本に属するのではなくて、世界に属します。」と答えた。その言葉は人々に何を教え、考えさせただろう。このような国境を越え、人種を超えた見方は、グローバル化共存を基本にした考えだ。それは、これから両国の若者のあるべき姿と思っている。それは、より高いところから物事を考え、人類全体のことを私たち自身のことに置き換えた見方だ。中国も日本も、地震などの災害で困った時、世界から助けを受けることができるのは、このような考えがあったからこそだ。ですから、民族のこだわりを捨て、全人類の知恵と想像力を活用し、新しい角度から、人類のすばらしい未来を見つめなおし、しっかり頑張ろうではないか。それは私たち若者が中日関係に対して、果たすべき責任だと思う。

私は日本語によって、日本という国に縁を結び、これから、自分の日本語の知識を生かし、日本の若者と一緒に一衣帯水の両国の友好に、頑張るつもりだ。

 

 
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