問3.日中間には未解決の懸案がいくつかある。また、日中両国の国民感情はいつも偶然の事件により左右されやすいという傾向がある。日本政府は、どのように懸案を解決し、両国の国民感情を改善しようと考えているか。
日中間で年間約540万人が行き来し、中国は我が国の第一の貿易相手となる等、近年、日中関係は人的往来や経済分野を中心に緊密さを増してきています。しかし、関係が緊密になる中で、時折、難しい問題が生じ得ることは避けられません。そういう時こそ、日中関係全体に悪影響を及ぼさないような、大局的な見地に立った努力を互いに行わなくてはなりません。
その上で、日中関係を安定的かつ持続的に発展させていくためには、日中間の国民感情の改善を進めていくことが重要でありますが、これは一朝一夕になしうることではないと認識しています。日中両国の政府だけでなく、お互いの国民が直接参加する形での対話や交流を促進していくことが、結果として国民感情の改善につながることとなります。このような両国国民の友好交流を促進する機会として、来年の日中国交正常化40周年の機会を大いに活用していきたいと考えています。
自分は、1984年の日中青年友好交流3000人訪中団に参加して初めて訪中し、それをきっかけに中国との縁を持ちました。そういう意味で、私は日中交流の申し子であると常々申し上げてきています。未来を担う青少年をはじめとする幅広い層での活発な交流を推進し、重層的な相互理解と相互信頼を深めていきたいと考えています。
人民中国インターネット版 2011年12月26日
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