「中国経済の強勢はアジアの他の経済体にとって非常に重要であり、今まで西洋諸国の需要に頼ってきた経済体は中国の需要に頼るようになる」と海南大学中国現代経済理論研究所の王毅武所長は言う。中国の大口商品に対する需要はオーストラリア、ブラジル、インドネシアなどの大口商品輸出国と中東諸国の経済を促進する役割を果たす。
また、アジア経済の一体化も同時に益々強くなっている。『アジア経済一体化レベル2012年報告』によると、アジア国家・地域間の経済一体化のレベルと相互依存のレベルは絶えず強まっており、地域内の貿易や海外直接投資も著しい成長を遂げている。また、商品やサービスの貿易、海外直接投資、証券投資、経済周期のシンクロを通して一体化はより強化される。
課題への対応について、報告書では「アジア振興経済体は貿易の一体化と金融構造のアンバランスな発展の現状に注意する必要がある。また、不可欠な経済の構造調整を引き続き推し進め、内需の経済成長への貢献度を引き上げていくべきである」と指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」より 2012年3月29日
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