3月31日午後に開催された博鰲(ボアオ)アジアフォーラム2012年年次総会の会員大会で、フォーラム秘書長の周文重氏は今年度の年次総会の内容と形式上の刷新に関して、詳細な説明を行なった。周氏は「フォーラムは多種多様化した議題と会議形式を提供することに努め、来賓や代表の需要に合わせた対応を目指す」と述べた。
周氏によると、アジアの各経済体がどのように発展モデルの転換を行い、経済構造を調整し、より健全で持続可能な発展ルートを進むのかは大きな注目を集める話題である。今年度の年次総会は特に「変革する世界におけるアジア 健全で持続可能な発展へ向けて」をテーマとし、「世界経済の不確定性の根源についての探究」「変革とモデルチェンジの追求」「イノベーションとアジアの持続可能な発展」という三つの主題に合わせて、「ソフトランディング 新興経済体の政策の選択」「アジア製造業の戦略のブレイクスルー」「クラウドコンピューティング、モバイル、ソーシャルメディア」「生命科学」などの個別会議を設けている。
また、フォーラムでは初めて文化的な議題を設け、著名な監督や文化人を招き、「文化の伝承とイノベーション」について、代表らがそれぞれの体験や意見を共有する。他にも、教育や慈善活動、国民生活などの社会的な議題も多く盛り込まれている。
本年度の年次総会の形式はより多様化している。全部で8種類以上37回の正式なイベントが開催され、小規模な円卓会議や朝食会などの意見交換を盛んに行なうことが可能な会議は12回催される。
代表の要望により、これらの小規模な会議は今年も、代表やメディアに公開され、共有範囲を広げることを目指している。また、国際企業のCEOらの興味を惹くために、今年は初めてCEOの非公開会議を開催し、各国からトップレベル企業のCEOを招待し、新たな投資傾向や投資保護主義や保護貿易主義などの企業家が関心を寄せる問題について、面と向かって協議を行い、中国・インド・アメリカなどから経済・投資政策を担当する閣僚級の政府関係者が出席する予定だ。
周氏によると、フォーラムは他にも、関連業界や職域が近く、関心事が似ている来賓のために、カスタマイズされた円卓会議を開催する。このような小規模な活動によって、顔と顔を合わせて、より深い討論を行なうことができるという特徴があり、活発で方向性がはっきりした対話を実現することができ、参加代表らにも評判である。これはフォーラムの今後の重点的な発展の方向性の一つでもある。
博鰲(ボアオ)アジアフォーラムは2002年に最初の年次総会を開催してから10年間、会議の内容と形式面において不断のイノベーションを行なってきた。今では、アジア及び他の関連国家の政財界や学術界のリーダーがアジア及び世界の重要事項について意見交換を行なうハイレベルなプラットフォームとなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年4月2日
|