デロイト越境投資センターの会長で元アメリカ財務副長官のロバート・キミットは、中国は「第12次5カ年規画」(2011~2015年)期間に、約5600億ドルの対外投資を行う予定で、これは中国のグローバル企業からすると、1つの大きな機会であると語った。アメリカは中国企業の競争を歓迎しており、グローバル企業の中国におけるチャンスが増えれば、中国企業が海外で投資する機会も増えるだろうと、彼は信じている。
また、1980・90年代に、ラテンアメリカとアジアで経済危機が発生し、当時人々は、経済危機は発展途上国でもっぱら起きるものだと考えていたが、2007年から欧米の発達経済体でも2度の金融危機が起きている。次の危機はアジアで起きるのではないかと心配している人もいるが、彼個人としては、それは起き得ないと見ている。彼は、中国などの新興経済体は、世界銀行やIMFなどの国際金融組織の中で、もっと自らの主張をする必要があるとの意見を語った。
人民中国インターネット版 2012年4月3日 |