中国初の科学技術イノベーション型モデル都市

 

合肥市の街の様子

2010年の上海万博といえば、話せて歌える、かわいいマスコット「海宝」のことが忘れられないが、「海宝」が話していた標準語の音声は、安徽科大訊飛情報科学技術有限会社(以下は科大訊飛と略す)のコア技術である中国語音声技術が採用されていたことを知っている人は非常に少ないだろう。

科大訊飛は1999年に設立され、主な事業はインテリジェント音声技術の研究、ソフトウエアおよびICチップの開発、音声情報サービスの提供などだ。2001年、科大訊飛は業界に先駆けて第一世代中国語音声合成チップの開発に成功し、マン―マシン・インタラクション方式の推進により、画期的な変化をもたらした。2008年、科大訊飛は中国の音声業界他社に先駆けて上場を実現し、現在に至るまで音声業界で唯一の上場企業だ。独自の知的財産権を有し、世界をリードしているインテリジェント音声技術により、同社は電子情報、金融などの業界から企業、個人ユーザーまでを対象に、パソコンから携帯、さらにMP3、MP4、PMPおよび玩具まで、さまざまなニーズに応じた製品を多数開発し、中国語音声技術業界で60%以上のシェアを占めている。

科大訊飛の成功は合肥が持つ優れた人的資源によるものだ。中国初の科学技術イノベーション型モデル都市として、合肥には中国科学技術大学をはじめとする62の大学と368の科学研究機構があり、合肥で勤務している中国科学院、中国工程院の会員が60名、各分野の専門技術者が40万9000人ほどいる。英国のネイチャーパブリッシンググループが発表した『ネイチャーパブリッシングインデックス2010年の中国』では、合肥の基礎的な科学研究力は全国で第4位にランクされている。(構成・張春侠)

 

人民中国インターネット版 2012年4月

 

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