黄山の恋人――太平湖

 

九華山と黄山という2つの名山の間には、「太平湖」が広がっている。青山の起伏が連なり、湖水がどこまでも透きとおり、湖には島々が玉のように点在している。美しい湖水と雄大な黄山とが、互いに引き立てあっているのだ。こうして、太平湖は「黄山の恋人」と喩えられている。

太平湖は1970年代に青弋江に造られたダムで、水域面積は88平方キロ、平均水深は40メートル。安徽省では最大の人工湖である。

その周りには草木が生い茂り、森林被覆率は85%以上に達している。ここはモウソウチクの産地でもあり、多くの漢方薬材に恵まれている。すぐれた生態環境は、すぐれた物産を生み出すのである。緑茶の逸品「太平猴魁」「黄山毛峰」、また、太平湖でとれる魚「太平湖銀魚」はよく知られており、人々に好まれている。すばらしい風景と汚染のない自然環境に恵まれた太平湖は、理想的なリゾート地となっている。

 

人民中国インターネット版 2012年4月

 

 

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