安徽省は中国の先史文明発祥地の1つで、長い歴史を持つ。北部の淮河流域の道家学派は中国古代哲学思想の先駆けとなった。

徽州文化は明、清代に非常に盛んになり、これを研究する徽学は、チベット学、敦煌学と並んで中国3大地方学と呼ばれている。安徽省の儺劇は世界の演劇の中でも生きた化石と言われるもので、そこから中国の国劇——京劇が生み出されたことから「京劇の源」とされる。中国4大劇の1つの黄梅戯は全国的に大きな人気を持ち、多くの人に愛されている。淮河流域で盛んな太鼓を使った民間舞踊・鳳陽花鼓は「東方のバレエ」と言われている。さらに、現在広く世界で親しまれている豆腐は、安徽省の淮南がその発祥地だ。

清代に広く知られた徽商（安徽省の商人）の代表的人物が胡雪岩だ。彼は「ごまかし厳禁」と「真正掛値なし」を商売理念として実践、その後これらは徽商精神を示す言葉として長く受け継がれてきた。

物産が豊富で、景色が秀麗、深い文化を持つ魅力的な安徽省には無限のビジネスチャンスが待っている。親しみ深い安徽省の人々は、黄山の迎客松のように両手を広げ、世界から友人が訪れるのを歓迎している。

人民中国インターネット版　2012年4月