中日の地方交流の促進はかる

  初の中日省長知事フォーラム 東京で開催

 

東京支局=文・写真

中国と日本の地方の間で、さまざまな分野の交流を活発化させようと、両国の省長や知事らが集い、意見を交換する初めてのフォーラムが4月18日、東京で開催された。中国人民対外友好協会、中日友好協会と日本全国知事会の主催による「第1回中日省長知事フォーラム」で、今回のテーマは「地方政府間交流の促進と中日関係の発展」。これをめぐって、建設的な討議が展開された。

中国からは寧夏回族自治区、新疆ウイグル自治区、安徽省、吉林省、広西チワン族自治区からの地方指導者5名が参加。それぞれ省・自治区の特色を紹介し、産業分野で優れた技術を持つ日本との協力を求めた。

日本からは京都府、新潟県、埼玉県、長野県、高知県、佐賀県、鳥取県、島根県、福岡県、熊本県の10の府県から知事や副知事が参加し、これまでのそれぞれが展開してきた中国との中日交流をさらに深めるとともに、これをさらに発展させたいとの希望を表明した。

中国側代表である中国人民対外友好協会の李小林会長が、地域間の交流が中日間で重要な役割を果たすことを強調。日本側代表である日本全国知事会会長の山田啓二京都府知事が「(中日省長知事フォーラムは)良いスタートを切ることが出来たが、これはあくまでスタートである」と述べた。

フォーラムの最後に共同宣言を採択し、両国はともに、地域間交流の課題と可能性をさらに追求し、実質的な交流・提携への取り組みの必要性を呼びかけた。フォーラムには程永華中国駐日本大使、山口壯外務副大臣も出席した。

フォーラムの後、中国側代表団は野田佳彦総理大臣を表敬訪問した。野田総理は、フォーラムが成功裡に開催されたことに対する祝意と、関係者の努力に敬意を表した。また、日中首脳間の往来や青少年の交流と同様に、地方自治に携わる関係者の交流も極めて重要であり、今回のフォーラムを新たな契機として日中間の地方同士の対話や協力が深まることを期待していると述べた。

中国側を代表して張毅寧夏回族自治区書記が「昨年末に野田総理が訪中されて、両国が本年を『中日国民交流友好年』と位置づけて国民間の交流促進を約束されたことは非常に有意義なことであり、今回の中国側代表団の訪日は両国首脳間の約束を具現化したものであるとも言える。今後とも、双方の地方政府が協力して、中日友好関係の促進に力を尽くしていきたい」と述べた。

 

人民中国インターネット版 2012年4月19日

 

 

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