徐其軍さんは、1997年に師範学校卒業後、自ら都市で働く機会を放棄し、故郷に戻って普通の農村教師となった。農村に根ざし、一貫して教育に取り組んできた。児童たちに好かれ、保護者や指導者の信頼を得ている立派な教師だ。
彼は重病を患っており、病魔と闘いながら、貴重な時間を教室で過ごし、教育に身をささげてきた。2002年の冬休み、彼は腎臓が弱り尿毒症を発していることが分かったが、児童たちの授業に影響を与えまいと、自らの宿舎で毎週3回の腹膜透析を行い、毎日7種類の薬を服用した。薬の副作用で聴力と記憶力が衰え、髪の毛は大量に抜け落ち、毎朝嘔吐するほどだった。それでも授業の準備、授業、補習、宿題の添削と、質も量も落とすことがなかった。
10年余りにわたって、病気のために授業を休むことは1度もなく、宿題の添削を欠かすこともなく、彼が担当する学科は何年もの間連続して全鎮統一試験で1位を続け、クラス管理は整然としている。毎週末や休日には、彼は自ら簡単な食べ物とお湯を携帯し、自転車で家庭訪問を行い、途中で倒れたこともある。長年、徐其軍さんが経済的に援助してきた児童は40人以上になり、450人の子供たちを送り出したが、途中で学業を放棄した者は一人もなく、すべて中学に進学している。
徐其軍さんは2007年に全国模範教師、江蘇省模範教育者、南京市十大傑出青年に選出。09年には江蘇省五一労働表彰メダルを授与され、江蘇省教師道徳模範ベスト10に選ばれた。11年には南京市優秀共産党員、南京市教師模範、南京市道徳模範に選出された。
【プロフィール】
除其軍
江蘇省南京竹鎮希望小学校教員。1977年4月生まれ、07年7月入党、大学専科卒業(日本の短期大学、専門学校、高専などに近い教育機関)。
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