沈暁寧=文 新華社=写真提供
2009年5月、四川省中江県保安村の小学生蒋浩君(12)は急性リンパ性白血病と診断され、危篤に陥った。彼は四川大学華西第二病院で都合18回の入院治療を受け、治療費用は総額11万元余に達した。
幸運だったのは、2010年6月から、四川省は先天性小児心臓病と同白血病の医療保障基準を引き上げ、この二種類の疾病にかかる医療費に最高限度の給付率を適用することにした。最終的に、蒋君の治療費のうち、「新農村医療」から8万1400元が給付され、民政部の関連部門が1万元を補償し、自己負担は約2万元で済んだ。
今、蒋君はすでに健康を回復している。彼の父親は「昔ならば、我が家のような農民家庭では、息子がかかったみたいな難病の治療費は決して負担できませんでしたね。もし新制度がなかったら、我が家はめちゃくちゃになっていたでしょう」と、感謝を込めて語っていた。
2011年から、先天性小児心臓病と同白血病の補償政策は全国的に全面実施されている。同時に、地域によっては、子宮頸がん、乳がん、重篤な精神病、末期腎不全、多剤耐性肺結核、エイズ感染症などの疾病も「新農村医療」の重大疾病保障の試行範囲に含めた。財政状況がよい地域では、風土病も保障範囲に入れた。今年、さらに20種類の疾病が重大疾病保障の対象とした。そして、今年3月末現在で、四川省は前後して小児白血病など重大疾病患者延べ6039人を対象に、5600万元余の補償金を給付した。
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