沈暁寧=文 新華社=写真提供
2003年から農村部で普及した新型農村合作医療保険(以下、「新農村医療」)と2007年から都市部で試行された都市部住民基本医療保険制度(以下、「都市基本医療」)によって、中国は全国の都市部、農村部を問わず全人口をカバーする医療保険ネットワークの構築に着手した。
さらに、2009年4月、中国は新医薬衛生体制改革をスタートさせ、その後3年間に、国家財政に占める医療衛生支出は1兆5000億元を超え、医療保障制度の建設は一層加速された。現在、「都市基本医療」と「新農村医療」を骨格とした全民医療保険システムがほぼ確立され、「誰でも基本的な医療衛生サービスを享受できる」という目標はほぼ実現したと言える。
|