沈暁寧=文 新華社=写真提供
2010年、中国の60歳以上の人口は1億7700万人に増加し、総人口の13.26%を占め、2015年には15%前後に達すると予測されている。推定によると、2030年前後、中国の養老金支出総額は少なくとも10兆元になる。
急激な人口高齢化と日増しに緊迫化する社会養老問題について、国家人力資源・社会保障部(部は日本の省に相当)の胡暁義副部長は次のように指摘した。「一つ目は、恐れないことです。社会の安定と経済発展を維持さえすれば、いかなる時でも高齢者を扶養できるし、しかも、彼らの生活はますますよくなるという確信を持つことです。二つ目は、真剣に対処することです。今から、一分たりとも無駄にせずに、早急に制度、政策、資金の措置を準備することです」
「子どもを育て老後に備える」より、「社会養老保険に加入する方がいい」という考え方が、次第に都市部、農村部の人々の共通認識になってきた。2012年、中国は8年繰り上げて社会養老保険制度の全国民カバーを実現する。
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